形式:文庫
出版社:文藝春秋
形式:Kindle版
また、著者の弁で非常に興味深かったのは、日本語は暗号化に向いていない言語だという指摘(同音異義語がありすぎて暗号解読に時間がかかった実例)や、弱小国は力に頼るのではなく情報に敏感なことで、生き残るしかないという「兎の耳」セオリー、情報は出来れば国家規模で収集するべきであるという提言と中途半端な実例としての「内閣情報調査室(JCIA)」の実例など、現代でも十分に通用する面が多々あり、情報に興味のある向きなら一読して損はない良書と断言できる。特にJCIAあたりの話はまさに現代のプロパガンダを含む情報戦争の
基盤になっていることだからだ。アメリカではFBI,CIA,そして様々なシンクタンクが連携して情報を共有しているのだが、日本は相変わらず縄張り根性と縦割り主義で情報を独占したり隠蔽する体質にあるという点など、日本の情弱ぶりを思わされるからだ。
善戦した日本陸軍の智慧が垣間見える好著です。作戦全般への情報の活かし方が学べる。いまの自衛隊には情報参謀は居るのだろうか
失敗の本質を突くのは、なかなか容易なことではないが現象がマイナスの為原因を導くのに事欠かないだろう。良い面を読み取る努力を怠らないようにしたい。わが自衛隊には情報参謀はいるのだろうか
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