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鈴木いづみコレクション〈1〉 長編小説 ハートに火をつけて! だれが消す

感想・レビュー
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タロウ
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GS全盛の60~70年代に追っかけをやっていた女子とメンバーたちの奔放な生き方がどういうものであるかわかった。小説の表現自体としても原初的なところから直接出てきた表現がいくつもあり、優れていると思った。飾らない男子の会話も作り物の感じがせずによかった。やはりジュエルというカッコいい男にホレていたんだろう。ジュンとの不幸な結婚生活もわかった。ただ思想は何も感じられなかった。愛欲を求めても孤独で寂しい精神は満たされることはない。求めるほど孤独になっていく。その限界状況の中でどう生きればいいか、その煩悶がない。
0255文字
Automne
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60年代カルチャーと括らなくても良い。むしろ令和のいま出版されても遜色ないくらいの虚無感の強さと諦観、擦れて擦れて擦れ切った絶望に満ちた闇の深い眼。彼女の身に近い言葉はひりひりと沁みる。現代で認知度が低いのが驚くくらいに素晴らしい文学。鈴木いづみに比べたらよしもとばななも川上未映子もまだまだ幼い少女だなあと思う。このひりひりさ、切羽詰まった感じ、女性的感性と男性的論理もどちらもわかりすぎることの絶望を描いているのが深く深く共感できた。良作です🫰
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夜長月🌙@読書会10周年
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70年代、メディアの注目を集めた女優兼作家の鈴木いづみさんの自伝的小説です。モラルではなく感性で生きた。その感性がほとばしる作品です。鎮痛剤や精神病薬のオーバードーズでラリるのも飽きた。それくらいなら道端で男を拾ってやる方が快感がある。親友の彼氏を共有するのも楽しい。二股、不倫、上等。愛もなく結婚してみれば超束縛に暴力。足の小指を切り取られます。そして自殺。タイムマシンがあったなら幸せな頃に戻りたい。そんな時があったのなら。
momo

興味はありますが読むのが怖いような本ですね。。

02/07 09:24
夜長月🌙@読書会10周年

独特の感性で冷静に物事を分析している彼女と自分の好きなように生きている彼女が同居している感じがしました。

02/07 10:11
0255文字
りっとう ゆき
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[再読] 自伝小説。冷たいのに、言葉は熱くて。終始諦観してるのに、あちこちに強い感情が秘められてて、ポップだけど、重くて痛くて苦しい。
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ルミー
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人間の「普通」がわからなくて自分なりに悪戦苦闘した結果、アクセル全開でブレーキも全開の状態を「普通」だということに納得してその通りに生きてしまった人の話、だと思う。あとは頭が良すぎて全てを一目で見て了解、納得してしまうために諦めにつながるか。だから戸川純の言う通り理由付けの論理が欠落していつも答えしか書いてない。光の描写が上手い。
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ヤマダ キヨシ
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☆☆☆☆
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うめぼしみどり
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戸川純が解説してるので読みました。これが自伝的小説だというのだから驚き。物語としてはさくさく読めて面白かった。でも現実であったなら1日でも耐えられない、私なら。
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みっか
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ネタバレだってこの世界では、私の身の上になにがおこってもフシキじゃないから。すべてのことがおこりえるから。悪夢には法則性がない。初めて意識をもったとき、自分におしつけられているこの世界のひどさに、はっきりと絶望した。わたし用につくられた世界は、悪夢に似ていた。祈ってもムダなんだ、とわかった。その日からいままで、どうしようもなくつよい諦観はつづいている。そして、いまはこんなにドキドキしている。脈絡のない世界では、とんでもない幸運だって、やってくるんだと思うから。その予感にふるえている。これは、人工的な魔法の世界だ。
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ふじ
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文章自体は渇いていて平易なのに、ひりひりした焦燥感を感じる。感覚的な思考のひとつひとつが、心の深いところに刺さってくる。
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たぬん
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友人のすすめと表紙写真はアラーキーの撮影ということで読みました。女性の心理や目まぐるしく変化する思考の表現や途中経過をすっ飛ばして描かれる表現に問答無用で作中に引き込まれた。作家本人の感じたことや脳裏に描かれたことをそのまま読んでいるようなストレートな文章と内向的・精神的に生み出された真理やアフォリズムが各所に散りばめられボクが女性であればもっと深くまで心を鷲掴みにされ二三日立ち直れなかったかもしれないと思いました。ところどころニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』女性版のように感じるところがあった。
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つぼみ
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0255文字
凛
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衝撃を受けた。普通の人ならばオブラートに包んで控えめに差し出す感覚を買いたての包丁みたくスパァッと容易く心の底まで切り込みねじ込んでくる。前半は付箋張り出したら切りがないほどキレッキレ。文が平易なだけにインパクトが大きい。凄い吸引力。名前は知ってたけどこんな文を書く人だったとは。これはコレクション全部集めるコースですね。ヘルタースケルターを思い出した。
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音
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読んでいくと、どんどんいづみの世界に入っていく。フィクションかノンフィクションかわからない世界に。。。。
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ドロンジョ935
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随分前に買って積読してたのを、読み始めたら一気読み。すれ違ったこと、後で分かったってそんなのもう取り戻せない。わかってるのに、やっぱり振り返っちゃうとキラキラして見えちゃう、対極のような壮絶な体験。始めから最後までずーっとひりひりする。
0255文字
kousuke456
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かたちのいい綺麗なおっぱいですな。表紙はアラーキーの写真。匂いのあるナイスな写真だ。昔読んだ村上龍の何たらブルーっていう小説を思いだしたな。出版年は丸々十年ずれてるけども。こういう小説は理屈で読むものじゃないな。感覚で味わう小説だと思うな。僕は男だからよくわからないのだが、女性の心理というものを上手く描写しているのではないかな。男の前ではアタマの弱い馬鹿な女を演じながらも内心は冷静に男を値踏み比較してるから女というのは恐いのである。男は女によって露骨に態度を変えるから愚直だし良く言えば素直なのだ。
0255文字
obb
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△若い、若さだけで生きてる。迫力あり、短く太く。
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りさこ
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過去に思いを馳せる。きらきらしたかつての日々はもう戻ってこないのだ。やりきれないな、切ないなあ。(でも、そういう思いを胸に秘めて、みんな生きていくんだろうな) 現実に希望などなくて、しかしそこにあるのはあくまでも「明るい」諦念であり、絶望。痛みはあるけど、綺麗だ。
0255文字
yu
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扱ってる時代の雰囲気がわからないせいか、読み切って特別な感情は特にわいてこなかった。ジュンとの結婚、その後の展開がすごくいい。お互いの会話や描写がとてもリアルで、こういう会話するとこんな気持ちになるなーと共感する。こうやって、人やクスリに溺れて生きても、ちゃんと友達もいて結婚もできちゃって子供ができて。自分の中でタブーだと思ってたことが意外とそうでもないんだなーって思えるのがすごくいい。みんなシリアスにものを考えすぎる。自分は特に。もっと自堕落というか、荒々しく生きたい
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01
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乾いている。餓えている。
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新地学@児童書病発動中
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非常に強烈な印象を残す恋愛小説兼青春小説。ポルノ小説じゃありません。(苦笑)。恋愛の苦さをここまで描き切った小説はあまりない気がする。
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May
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読み返して、後半は覚えているのに前半が新たな印象あり。前に付箋を貼ってあった箇所、新鮮ながらも「あぁ」と再び感じた。『インテリってさ、知識でしか世界を知らないじゃない?彼女はすごく感覚的なの。脳もからだも敏感なんだ』『わたしの世界観は、全肯定なの。どんなとんでもないことでもね。子供のころからそうよ。これは、ひどいあきらめだと思うの』
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谷崎潤子
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何度も何度も繰り返し読んでしまう。最近阿部薫の演奏を聴いて余計に読みたくて。いづみの存在があるから今私は生きていられると思う。大きいおっぱいも女の自分も大嫌いだったけど、今は少し好き。いづみはどんどん加速していなくなっちゃったけど、すごく共感する。なにもわかってないのかもしれないけど、私は、それでもいづみが好き。
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mitoki
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素敵★
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おかか
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束縛される愛って、コワイです。
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パヤパヤ
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鈴木いづみの文章は一つ一つが理論がそこで完結している、ある意味書くことの理想を体現している。それがそのままこの作家の不幸でもあったのだ。分かっても分かっても誰も分かってもくれないといううめきが聞こえてくるのは後出しジャンケンで後世の人間として知っていることを持ち出して言うわけではなく、この作品の中にある限りの情報から考えられることで考えてそういう感想になってしまう。阿部薫と矢鱈と神格化されているが、これは女子ゆえ方法がなくて引きずられることを止められない嘆きで「私の勇気のなさに」という一文に凝縮している。
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かずちゃん
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私小説? 文章の引きつけ方が上手で一気に読めました。人間の壊れ方が、うまく表現されています。表現というか、事実を記載しているのか日記風でもありました。70年代はこんな時代でこんな生き方もあったのか。 私は70年代は子供だったけど、そのときの若者文化を感じる一冊でした。
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marinefrancaise
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実在の人物(しかも有名人)にまつわる私小説です。ちょっと生々しかったです
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鈴木いづみコレクション〈1〉 長編小説 ハートに火をつけて! だれが消す評価58感想・レビュー32