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心の傷を癒すということ (角川ソフィア文庫)

感想・レビュー
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Gael
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文体に所々中井久夫を思わせるところがある。【メモ】p195-196に外傷体験(PTSDと言っていいのか?)の研究史の記載がある。それによれば、心的外傷について初めて医学論文を書いたサイラス・ウェア・ミッチェル→第二次世界大戦の犠牲者を調べたエイブラハム・カーディナー『戦争による外傷性神経症』→C・R・フィグリー『ベトナム帰還兵におけるストレス障害』という系譜らしい。
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あと
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「その中には、今まで治療を受けたことない人たちもいた。彼らは行動に奇妙さを残しながらも、家族のサポートによって地域社会の中では生きていくことができたのだった。こういう人たちの存在は、私を敬虔な気持ちにする。精神病を「医学」によって治療しつくそうという考えは、つくづく傲慢であると感じるのである。」
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もりちゃん
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心のケアは治すことではなく、寄り添うこと。
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Rico
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先日長田でとらつばのヒョンちゃんの考証をされた崔誠姫さんからご紹介いただいた在日韓国人医師安先生が神戸の大震災の際に心の傷やトラウマについて書かれた本。こちらもNHKのドラマにもなっていて、安先生役を柄本佑さん、奥さん役を尾野真千子さんがやっている。確かに震災の後に特に子どもたちについて「トラウマ」という言葉を初めて聞いたと思う。自身も被災し、避難所や仮設から心のケアをサポートしていた安先生の取り組みや当時の心情が迷いも含めて描かれていて、震災20年で改めて読んで良かった。
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ゆいまある
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夭逝した安先生。トラウマの専門家であり、阪神淡路大震災の折には日本中から集まったボランティア精神科医を纏めあげた人物(同じ時期に日本語話者最高の知性、中井久夫もいた)。震災直後から実に誠実に自分自身の心の動きを書き綴った本書。最初動揺と哀しみ、次は軽躁、そして抑鬱や疲労がやってくる様子がよく分かる。個別の診察よりもグループでのデブリーフィングが有効と感じられた。確かに大災害起きると躁病が増える。トラウマケアのベースとなる一冊。もっと早くに読んでおくべきだった。KU
olive

随分前ですが、柄本佑主演でNHKドラマとして放送されていて面白かったので原作読んでみたいと思ってました。Kindle Unlimitedで読めるんですね( ..)φメモメモ

03/05 21:45
ゆいまある

ドラマをきっかけに知った、って方も多いですね。多分25年経ったタイミングでアンリミにしたのかも。是非是非。

03/06 07:19
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徒然仏
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阪神淡路大震災の被災者心理を自らも被災した精神科医が被災者心理を書き上げたドキュメント本です。なかなか興味を引く文書がそこら中にあって気が抜けなかった。
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ニックネーム
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ネタバレ「世界は心的外傷に満ちている。"心の傷を癒すということ"は、精神医学や心理学に任せてすむことではない。それは社会のあり方として、今を生きる私たち全員に問われていることなのである」「(苦しみは)隣人としてその人の傍に佇んだとき、はじめて感じられるものなのだ」安先生。あまりにも早く逝ってしまった人。記者の解説も涙なしでは読めない。
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古墳くん
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「100分de名著」で見て購入。 本の内容にも安医師の生き方にも圧倒される。
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リリィ
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Audibleで拝聴しました。一般の被災者ばかりでなく、自らも被災者でありながら被災者を癒やし救う役割を課せられた職種の人々へのやさしさと寄り添いと労りがありました。 わかりっこないけど、わかってほしい。 あのとき、思っても口に出してもいけないと思っていた苦しみを、 『あなたも、悲しんでいいんですよ、つらかったといっていいんですよ』と、言ってもらえたようで、 固まってカサカサになっていた『傷』を、少し軟らかくしていただきました。
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Hiroki
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mybook 単純に阪神・淡路大震災関連の本として捉えたとしたら、著者:安克昌さんへの冒瀆だろう。心に傷を負わせる事象は無限の広がりを見せている。どうやって柔らかであるべき心を保持せしめたら良いのか? 安さんが語るのは、震災と通して得た日常のあり方と理解した。精神病を医学のみで治療することなどできない、全き復興など出来もしないことは言わないことだ(壊れたものを完璧に元通りにすることは出来ない)、涙がカタルシス機能を持つなら泣く場を設けるべきだ・・・等々突きつけられた課題は多い。
Hiroki

「心のケア」を、あたかもファッションの一つとして報道するマスコミ。マスコミが真っ先にファッションという流れに吞み込まれ、何故報道するのか?どう報道して、どう検証するのか? マスコミがその濾過装置を持たないという現実はジャニーズ問題や中居正広問題でも何ら進展していない。マスコミの一端に身を置いたものとして忸怩たる想いを持つ。

02/07 21:28
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Rick‘s cafe
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震災後に関西に生まれた者の肌感覚として、阪神淡路大震災というものは、ずっと生活の地層の奥の方に見え隠れしていた。物的な被害や避難所の話は耳にすることも多かった。しかし、その心への被害とケアに関しては、浅学ながら知らなかった。あの時、こんな思いで動いていた人たちがいたのかと新鮮な驚きがある。今や心の傷や心のケアの必要性は周知のこととなっているが、その始まりのケースがここに凝縮されている。今後起こり得る事態への心構えとして一読の要があるだろう。
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うりぼう
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ネタバレAudibleで聴取、「100分で名著」で紹介、聴いてみる。阪神淡路大震災を神戸で被災した著者、被災直後からの様々な活動をリアルタイムで新聞に投稿し、まとめた1部と2部、1年後に3部を加え本書に。心的外傷がほとんど語られなかった日本、この大災害がその道を拓く。震災直後の1部より、少し落ち着いた2部の方がより心を痛めている事実に啞然とする。今朝の中日新聞に南海トラフ発生時に心のケア22万人必要の記事、DPATの必要数は2万5千人、現状の5分の1、著者から始まる日本の災害心のケア、彼の警句を日常に活かしたい。
fubuki

たくさんの「いいね」、フォローありがとうございました⭐たくさん読んでいらっしゃるんですね!これからもよろしくお願いします。

02/12 09:03
うりぼう

fubukiさん コメントありがとうございます。こちらこそよろしくです。

02/12 22:20
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五月雨みどり
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NHKドラマ「心の傷を癒すということ」原作本と勘違いしていた。本書は、阪神・淡路大震災の後1年ほどの、著者が精神科医として病院や避難所などでの診療・相談を通じて考えた「心のケア」のあり方や、自らも被災者としての「外側から報道される」ではない「内側からの声」を綴った新聞連載をまとめたものである。彼は、当時の社会概念になかった「心のケア」「トラウマ」「PTSD」等を後の世に広めた先駆者であった。そして過酷な環境の中でのこの執筆も含めた当時の激務が、彼の寿命を縮めたことになる。なのに彼の筆致は冷静で優しいのだ。
五月雨みどり

彼は本書で綴ったのだ「人間は傷つきやすい。今後、日本の社会はこの人間の傷つきやすさをどう受け入れていくのだろうか。傷ついた人が心を癒すことのできる社会を選ぶのか。それとも傷ついた人を切り捨てていく厳しい社会を選ぶのか。」

02/01 18:29
五月雨みどり

そういえば、彼は自己紹介の時、学生時代は「不安の『安』です」と消え入りそうに答えていたが、精神科医になってからは「安心の『安』です」と優しく話しかけていた。・・・思い出すだけで癒されます。

02/01 18:34
3件のコメントを全て見る
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真琴
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阪神・淡路大震災の際に、被災者の心のケアに取り組んだ精神科医の安先生による「被災地内部」からの記録。安先生は〈心のケア〉とは「心の傷を癒すということ」と述べている。1月の「100分de名著」で取り上げられ、講師の宮地尚子先生『傷を愛せるか』と合わせて読みました。
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かな
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この本との出会いはものすごくありがたかった。 阪神・淡路大震災の被災者として安先生が 被災者、生活者、精神科医として考える、行動し 被災者の心の傷が生々しく描写され 安先生がどう被災者と向き合ったのか克明に記録されている。 この本を読んだことによって、弱者、ハンディを 持っている人をサポートする仕事がしたいと考え 通信教育を申し込んだ。 人の心の傷は、本人にしかわからない。 その心の傷を癒すのは「傾聴」のみという言葉が 私の心を動かした。
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chietaro
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当事者でしかわからない痛みがあり、環境や経験の積み重ねがあり、同じ震災の経験をしていても、誰一人として同じ痛みではないと感じました。災害のケアは、精神面も必要だけど、そればかりに特化してはいけないと感じました。これまでの災害から、阪神淡路大震災から東北・能登へと災害支援は陸続きのように続いていきますが、非日常のときにばかり注目せず、日常から頭の片隅に置くことが必要がなのかもしれません。
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TANIZAKI
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安克彦さんの実弟安成洋が初制作した映画「港に灯がともる」をいわき市で観た。明日午後同じ映画館で主演の富田望生が舞台挨拶をする。在日の自覚が薄く被災の記憶もない、家族の歴史や震災当時の話が遠いものに感じる主人公。どこか孤独と苛立ちを募らせていく。声に出せない声、人に言えない苦しみの声。それは在日コリアン自身が抱く思いにも通じる。何気ない展開、何気ない配役でなんの変節もない映画だった。でも心に傷を負った人の目線で描かれ、世の中から忘れ去られている目立たない苦しみ、息苦しさ、生きづらさは的確に描かれていた。
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ギブソン
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大和郡山のとほんさんで目についたので購入。 ちょうど100分de名著でも取り上げられていて、放送も見ています。 上辺だけでなく、足が地についた活動をされていたのでしょう、葛藤がにじみでるような文章でした。 あまりにも早く亡くなられたのが、本当に残念です。
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まぁみ
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ドラマの再放送を観て、すぐに買いました。なんと言うか、言葉の端々から状況が浮かぶので、怖いくらいの筆致でした。先駆者たちの志しに感服です。
まぁみ

似鳥鶏週間ですが、少し疲れたので(笑)。ノンフィクションを挟みました。

01/23 13:58
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こあら
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心が弱々な私が、五ヶ月休職した。生命の危機を経験した人々とは、比べものにならないけれど、こころもカラダも全く動かなくなった感覚は、経験した人にしか分からないだろう。おかげで、安先生の書いている内容がすーっと心に沁みる。
KF

私は身体の事情で半年以上長期入院しました。生命拾いで今があります。医師団の対応は家族から聴く以外にありませんね。退院、復職から数年経て元に戻らない症状の箇所もあります。心臓にペースメーカーも入れています。ですが、今日このタイミングでは欧州旅行中です。不思議なもんです。運が良かったんでしょうね。仰る「感覚」の部分は入院直後の一ヶ月間ほどはまるで記憶がありません。車椅子生活を終えるだけで二カ月以上でした。今ある事を有難く感じましょう。

01/20 17:53
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あべ丁寧
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災害のみならず、心に深い傷を残した経験が癒えることはなく年月を経てもその人の心の中で嵐は吹き続けている。簡単に慰めの言葉をかけることはできず、ただ寄り添うしかできません。 深い喪失や悲しみの生き先は消失ではなく受容なのだと改めて感じました。
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ねね
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そうだよね、というかんじで読んだ。 もっと(まずは?)日本における「心のケア」?の歴史を知らんといかんのかもしれん、なんでこの本が名著なんかわからんかった。
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ましろ
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人と向き合い、自己と向き合う。手探りの精神医療活動の中で見えてくる避難所生活や仮設住宅の現実、救援者の役割など、現場の生の声が今なお切実なものとして届く。持病を抱えた人たちの再発や悪化、PTSD、災害マニーといわれる躁病、自ら助けを求めない人、関わることを避ける人、これまでもそれぞれに抱えてきた複雑な事情があるという。喪失感には様々なものが絡む。社会がなおざりにしてきた問題が災害を機に表出する。終わらない問題が根深くある。人間の傷つきやすさをどう受け入れるか、社会の在り方が一人一人に問われているのだった。
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紫陽花
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1月号の100分de名著がこの本ということで、読んだ。阪神淡路大震災の被災後の記録が、当事者目線、精神科医目線でつぶさに書かれている。公務員でありながらまだ一度も被災者派遣に行ったことのない私は、公務員は全員この本を読むべきではないのか…?!と思った。また、南海トラフ地震が起こったら被害が大きい地域に住んでいるので、他人事ではない、と思いながら読んだ。命の危険のある被害が起こったあと、大切な人を喪くしたあと、どのように回復するのか。やはり、人とのつながりが大切なんだと改めて感じた一冊。
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りょうた
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阪神淡路で被災し、精神科医として心のケアに携わられた安医師の壮絶な経験談。災害ボランティアに携わりたい人には特に読んでもらいたい、心に刺さる内容。映画もあります。
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huchang
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日本に住んでいて、被害の大小は措くにしても、天災と無縁で過ごすことは不可能に近い。だからこそ、災害後の精神的なフォローが必要な一般人が存在するなどとは思われてこなかったのだろう。阪神淡路は「フツーに必要なんやで」と初めて誰もが言い出した災害であり、こころのケアという言葉が定着した災害でもあった。その地で中井久夫氏を筆頭とする精神科医がチームで地震被害に向き合った。その一員だった著者の真摯な記録。発災の2週間後から新聞連載されたものがもとになっている。つくづく早逝が惜しまれる。
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mana
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今年は地震が多く、いつ南海トラフが起こるか分からないこのタイミングで読み、色々考えさせられた。 私は阪神・淡路大震災の時は小学生で、関西住みなので震度4あり、怖くて震えが止まらなかった記憶がある。 それでも家が壊れたりとかはなかったし、その後も普通に日常が続いていた。 この本を読んで、「助かって良かった」で済むものではないのだなと感じた。被災した後もPTSDなどに悩まされたり、みんなそれぞれ色々な形で心に傷を負ったのだなと感じた。
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白いハエ
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阪神淡路大震災にて被災ながらも、自ら被災者の「心のケア」に心力を注いだ精神科医の記録。震災直後の生々しく本当に落ち込んでしまうような災禍の記録を読んでいると、人の精神には壊滅的な災厄に対して「さしあたり」対応できる力が宿っているのだと、感動的に思える。しかし、本当の勝負は生き延びてしまった先から始まるのだ。救助・復興のお祭り感=躁状態からの落差は、災害から日が経つにつれて関数的に顕れてくる。この地震から三十年、能登の地震から100日、台湾の地震から1週間が経過した現在、「被災後」を生きる人のことを思う。
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平森
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★★★ #読了 以前ドラマを観て読んでみたいと思ってた。こんな内容だとは思ってなかったけど。ちょうど今年のお正月に能登半島地震が起きて、テレビ等では見えないけどこんな方々がいらっしゃるんだろなーと思いながら読んだ。自分もそうなってしまうかもしれない。安先生がここに書かれたことはその後の様々な災害時に生かされているのだろうか?
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紗綾
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1月になったら読もうと決めていたところに、能登での一報だった。読み進めるのはとても苦しかった。いまこの瞬間も、この本に書かれているような絶望を抱く方々が大勢みえる。「心の傷」は簡単には癒されない。寄り添うことすらできないとき、ひとは祈るのかもしれない。たいへんお若くして亡くなられたことが残念でならない。
みみりん

本当に残念です

01/13 16:52
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帝華
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石川の震災を機に読み始めたとかそういうのではないのだけれど、タイムリーな本だった
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星投げびと
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まだ読んでいる途中。ドラマをみて、読んでみたいと思った。作者の先生の提唱するPTSDの症例についてはよくわからないのだけれど、当時の震災がリアルに心に突き刺さる
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やぶき
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たまたま読み終えた頃に能登地震。 震災のときは「がんばろう」なんてフレーズを希望と見出しがちだし、 頑張っている人ほど「自分は被害は大したことないから」と気持ちを覆い隠しがちだけど、 でも、だからといって心の傷をないことにはできないんじゃないかな、なんて思う。 心の傷を癒すということ、 という概念さえなかった頃に、自ら被災者ながら現場で向かい合った記録。
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タルシル📖ヨムノスキー
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精神科医の安克昌氏が綴った阪神淡路大震災の記録。第1章は震災直後〜3月。まず混乱そして手探りで診療・ケア。第2章は96年1月まで。この章で主に語られるのはPTSD(心的外傷後ストレス障害)について。そして第3章は被災から1年間の経験で得た「心の傷」とは何か、「心の傷」をケアするとはどういうことかについてまとめられています。被災者へのケアはもちろんですが、復興に携わる自衛隊員、消防隊、医療チームへのフォローが大切だということを知りました。それからボランティアは自己責任で行うこと。食料や寝床の確保も含めて。
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epitaph3
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Audible
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nachtmusik
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audible
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コトラー
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本書でも述べられていたが、「トラウマ」という言葉が一般に知られるようになったのは、阪神淡路大震災がきっかけだったと思う。被災者全員がある種の「震災ハイ」のような状況の中、自らも被災した精神科医の現場からの声は本当に貴重な記録。安医師のことも、被災地での精神科医の働きもまったく知らなかった。読んでよかった。
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門哉 彗遙
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河村直哉氏の解説に安医師の文章を載せている。これがこの本の全てかなと思う。「苦しみを癒やすことよりも、それを理解することよりも前に、苦しみがそこにある、ということに、われわれは気づかなくてはならない。だが、この問いには声がない。それは発する場をみたない。それは隣人としてその人の傍らに佇んだとき、はじめて感じられるものなのだ」
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ラッキー
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一万円選書2冊目。一度ついてしまった心の傷は完全には消え去らないこと。同じ体験をしていなければ、本当に分かり合うことはできないこと。でも寄り添い忘れてはいけないこと。平穏な暮らしが出来ていることは当たり前ではないと、時には思わなければいけない。
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えつこ
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阪神淡路大震災という未曾有の災害の中、手探りで被災者の心のケアに奔走した精神科医の手記。精神的な混乱は、遅れて人々を襲う。数日おきに入れ替わるボランティアの医師や看護師達とどう体制を築き、被災者をケアしていくか、また医療に従事する人々に対してどのように精神面のサポートを行うべきか、試行錯誤する日々が綴られる。元々精神疾患のあった人たちの心の揺らぎにも、温かい視線が注がれる。
えつこ

「その中には、今まで治療を受けたことのない人たちもいた。彼らは行動に奇妙さを残しながらも、家族のサポートによって地域社会の中では生きていくことができたのだった。こういう人たちの存在は、私を敬虔な気持ちにする。精神病を「医学」によって治療しつくそうという考えは、つくづく傲慢であると感じるのである。」

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