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活字三昧 (角川文庫 め 1-1)

感想・レビュー
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takeapple
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目黒考二さんの読書エッセイ。椎名誠論からさまざまな分野の書評、活字に纏わる話など様々だが、目黒さんの懐の深さと、本に対する真摯な姿勢が伝わる。この本だけでなく、目黒考二名義も北上次郎名義も品切れが多いけれど、是非増刷して欲しい。今読んでも読み方を鍛えられる。
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akira
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久しぶりの目黒さんの読書エッセイ。 読書、古本屋通い、など先輩の本読みさんとして目黒さんの話はとてもおもしろい。今回はほぼ本のことで、ちょこっと椎名さん界隈の話もあった。総じておもしろい。 ふと納得する一節。本の興味というのは、基本的にはその人自身のルーツや考え方、経験などから構成されている。その興味が湧くまで過程は基本的には他の人には共有できない。他の趣味同様、故人の収集物が家族にとって価値を感じられないのは仕方ないことだなと。この言葉は納得。 「蔵書一代」
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不良牢人
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読書好きは、全てがたった一冊の本から始まるというのが面白い。本が全てを案内してくれる。一冊の本に引きずられるようにして、次の本に、また別の本に、書物が囁き掛ける声を追って手を伸ばしていくだけだ・・・。読書が面白いのは、同じ本でも隣の人には恐らく違う事を囁いていることだろう。私に聞こえてくる囁きは私だけのものだ。だから本が特別のなにかなのである・・・「活字三昧」より引用。本が囁いてくれる、私だけに。だから同じ本でもそれぞれに違う世界を見せてくれるんだ。やはり読書っていいですよね。
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ばりぼー
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友人たち(椎名・沢野・木村)のモメ事の中心が食べ物やその支払いについてであることに私の胸は痛む。彼らは中学高校時代からの友人で、若き日に克美荘で生活を共にした仲でもあり、さらに東日本何でもケトばす会の仲間である。この東ケト会は、全国の島をめぐってただ酒盛りをして帰ってくるだけ。島でのキャンプ生活では私有物がなくなり、他人のものも自分のものも区別がつかなくなる。彼らがいつも瑣末的なことでモメているのは私有財産のないキャンプ生活を今でもどこかでひきずっているからである。昔の仲間だから遠慮がないのではない。
ばりぼー

「彼らはもちろん性格が異なるが、傍から見ると五十歩百歩である。何が似ているかというと、とにかく大雑把である。椎名が隔月刊の『本の雑誌』を月刊にしようと突如言い出した時、とてもそんな余裕はなかったが、仕方なく1年待ってくれと私は言った。すると椎名は、月刊化の最初の一年は長い旅に出ないで日本にいると明言した。その半年後、椎名が『じゃあねえ』と楼蘭に旅立った時の驚きはどう書けば伝わるだろうか。椎名には約束を破った意識はなく、私と約束したことを忘れていたのだ。椎名の性格を忘れて油断していたのが迂闊だった。」

02/20 05:59
ばりぼー

「先日、『本の雑誌』のコラム原稿を書いた時、データ・ディスクマン用CDの固有名詞を確認するので現物を見せてくださいと若い編集者が言ってきた。いや、まだ買っただけで一度も使っていないというと彼は呆れた表情だ。編集デスクが『しょせんは椎名さんの友達だから』とへんな言い方で若い編集者を慰めていた。私は愕然とした。周囲の目に私と椎名が同じタイプの人間として映っていることに驚く。椎名誠、沢野ひとし、木村晋介という3人組は同じジャンルの人間だが、私は別のタイプだ。けっして性格的には似ていない。まったく心外である。」

02/20 06:14
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やいとや
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島田一男の本をさがす話など、ここにある読書が本人にしか価値がないものであるところがいい。読書計画、本棚を新刊がシフトしていく話。なべて本を読むとはこうありたい。父親と辞典の話もまた自分にしか価値のない行為であるところが好もしい。
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makoto018
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北上次郎の筆名で書評を行い、「本の雑誌」の発行人を長らく務めた目黒考二。各誌掲載原稿をまとめたものだが、執筆時の年齢が40代半ばで今の自分ぐらい。そう思って読むとまた面白い。例えば、亡父の話。蔵書整理や書籍で父の名を発見するくだり。あるいは、「初老小説を読みたい」という一篇。それ以外でも、しおりがわりに何かを挟むこと、読書計画、などの本周りのエッセイや、面白本の紹介、読書に関する自伝などバラエティに富んで楽しめる。椎名誠の作品論もある。長年の友人だけあって、小説、エッセイでの作風の転換点の指摘などに納得。
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藍兒堂
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★★★★ 構成は書評、エッセイからなり、内容もバクチ、読書、友人、家族、出版、歴史学、生物学等で一作品としては散らかっていて纏りがないが、彼方此方の六十篇もの集合なので仕方ない。しかし本書は終わり三章だけで星四つ。バラついているから星一つ減じたが此の三章だけで構成された本だったなら満点だ。最近の読書は零歳の娘を寝かしつけるため両腕に抱き乍ら読める軽い文庫に限られるが何故か前回が分厚い「本の雑誌血風録」で目黒考二氏へと流れつき本書を開く。「本、家族、価値観、時空、社会」泣ける。読乍ら時折娘の寝顔に見入る
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やまゆ
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最後のお父様の話には驚かされました。目黒さんの本好き本能は受け継がれたものだったんですね。本に携わる仕事をしているにもかかわらず、どうにもできないもどかしさがよくわかります。子どもは親を越えられないという思いが、ちょっと誇らしく感じる感覚です。
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ばりぼー
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「毎月購入する本は文庫を除いて約120冊。一ヶ月に読めるのはどう頑張ってもせいぜい50~60冊なので、まず買ってきた本を選別して、机上の『すぐ読む本棚(一ヶ月本棚)』へ。次々に新刊が入ってくるから、すぐ読もうと思ったけど読めなかった本は椅子の横の『四段本棚(三ヶ月本棚)』に移動。このスペースにも限りがあるので、未練の残らない本からジャンル棚あるいは作家棚に左遷されていく。」この棚の使い方はさっそく取り入れました。しかし、私が購入できるのは月5~10冊程度、そのスケールの違いは歴然!恐れ入りました。
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バールの様なモノ
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 一冊の本が次の本を呼びさらに連鎖する事に共感した。 この手の読書家の書く文章は面白くて,古本屋でもついつい買ってしまう。 ちなみに,この本も古本屋で入手しました。
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shimiminzou
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目黒孝二の文章は本への愛が満ちている。しかし自身愛書家であるが本に詳しいわけではないという韜晦が少し鼻につく、こんなに読んでいて詳しくないのなら他の人間はなんだ!と言いたい。大変面白く読んだ。
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ken_sakura
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□後書きにあるように、本としてとりとめのなさはあるけれど、著者の読書のスタンスや考え方は大好きです。ギャンブルはやらないけど、ギャンブル版ナンバーが世に出たら読んでみたい。
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オガヘー
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目黒さんが一日にたくさんの本を読むことは知っていたけれど、「毎月購入する本が文庫を除いて約120冊」というのには、全く凄いなぁと思うばかりです。購入した本を仕分けていくエピソードが描かれた「三カ月本棚」という短編が、特に印象に残りました。 まずは半数(60冊)を、すぐ読むための一カ月本棚に納め、しかし、これを全部読み切れるわけでもなく、読めなかった本が「三カ月本棚」に移されていく…。どれも読みたいけど、その中でさらに選別していく過程というのは気分的には分かる気がして、読んでいて共感する部分がありました。
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駄々猫
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雑誌に書いた本に関するあれこれの文章を集めた一冊。古本屋巡りの話で、持っているのに、以前より格安で見つけると悔しくてまた買ってしまうとか、共感度が高い。本を愛する気持ちがすごくよく伝わってくる。父親の話とか、以前住んでいた池袋界隈の話も、地元感覚で楽しめた。
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山田太郎
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読むのが怖いから流れてきました。本好きな人の書いたこの手のやつが好きなので。
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ふう
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いま、個人的にやっている『ま』行の作家を読む月間。 『め』の作家がなかなかいないのに気づいて、再読ですが、目黒 考二。 さすがに、一年千冊とはいわないが、一日一冊程度には近づきたい。 活字中毒者の先達として、ついて行きます目黒さん!
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shiaruvy
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コメント予定
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