形式:文庫
出版社:早川書房
形式:Kindle版
出版社:情報なし
いいねをすいません。。 クリスティーという作家が、冷徹な女神と思いますです。
私も読んでみます!
PECOさんも❤ これは読んだ後の感想を語り合いたくなっちゃうのでぜひぜひ✨
泣きたくても涙が出ないみたいな気持ちにさせられているが、兎にも角にもスカダモア家には俺が考える真の家族の絆があった。それはそのようにあれと努める事で形を成し、被害者意識が絆となり、自己愛の強さが加害性となる
まるで法廷ドラマのような鬼気迫る弁舌の応酬。父親の出方がわからないエイブラルは予測のたてやすい母親の同席を求めるが、そこでロドニーが漏らした一言 - 「なるほど、怖いんだな」。ここから父の繰り出す論法が実に見事。若さゆえの短慮や一時の恋慕と詰られるなら跳ね返せたろうが、義務の不履行という自身が最も信をおく暗黙の契約を持ち出されたため、手も足も出ない。
相手の弱みを的確に攻めるというのは一流の弁護士の所作。ロドニーは心のなかで、自分は弁護士に向いてないし、農夫として生きたかったと思っているだろうが、ジョーン同様、そう頑なに信じ続けているだけで、いちばんこの仕事が自分の得意とするところだろうこともよくわかっている。人間は、好きなことより得意なことを天職とした方がいい。また、人間は強い部分で勝つのではなく、弱い部分で負けるのである。こうしてみると、これが真相だと何枚も剥がした先にもまだ、続きがあるような気がしてならない。
今はスマホがあり、充電ができないとか、wifiがないとかの状況じゃないとジョーンのような状況に身を置くことがない スマホがあればいくらでも自分のことを考えずにすむ
ただ夫のロドニーは鼻につく人ではある、実際に愛したのは別の女だったんだ、とかいつか誰かに話しそう。そんな事より奥さんを見たらと思うよね。とても良い妻で満足している割に軽んじ過ぎているとは感じた。そこがいいから結婚状態を維持してるのかもしれんけど。
また本作は,読む人に依っては家庭崩壊を招きかねないほどの力を持つと感じられた.人に勧める際には注意が必要と思われる.
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