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凍りのくじら (講談社文庫 つ 28-5)

感想・レビュー
7920

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よっちゃんこ
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本作品を読了した感想ー。 Sugoku Fushigi(スゴク・フシギ)。 自尊心から生まれる人間の醜さを描いた傑作。 普段、人間が無意識のうちに振り翳している自尊心を各登場人物の視点から描かれていた。 辻村深月らしさ溢れる一作。
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しんちゃん
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ネタバレ芦沢理帆子は、父•光の影響で藤子先生とドラえもんに心酔する高2。父が失踪し、母・汐子と二人暮らし。飲み友達のカオリ、美也や、同級生の加世、立川との表面的な付き合いの中、謎の高3生別所あきらと出会う。元カレ若尾大紀は、自己中で幼く、ストーカー化。そんな中、理帆子親子の面倒を見てくれる松永のおじさんの、婚外子の郁也、家政婦の多恵とも出会う。暴走した若尾は、郁也に手を出し…人と触れ合いたいのにできない理帆子と、発語できない郁也の、気持ちのやりとりが、海や星空の風景と混じり合い、なんとも言えない読後感だった。
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anna
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再読。 凍りのくじら / 辻村深月 ぼくのメジャースプーン読了後に。 辻村深月さんが学生時代に『凍りのくじら』の理帆子のような「少し・不在」な感覚はあったとインタビューで仰られていたのが印象に残っている。 それはみんな持っている感覚なのでは?特に思春期にこう感じることは少なくないのでは?と。 序盤は冷めた性格だと思ったけど、孤独や悲しみ、不安を抱えていた故なのかな。ラストで光が差してよかった。
0255文字
yui
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★★★★★
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けい
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初期作品から読んでるけど、今のところ辻村先生の作品で1番好きかもしれない。例によって理帆子は好きになれないタイプだけど、自分に足りていないものと、弱さを(心のどこかでは)ちゃんと自覚してるところは尊敬したい。理帆子はちゃんと賢い女の子なんだよな。けど女友達に「男っぽい」って言われる女性って、実はすごい女だと思うわけ。まあとにかく、郁也との関係性も良かったし、別所さんのくだりも良かった。別所さんの好きな人の話は後から考えるとほっこりするな。
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U
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ネタバレ借りた。 どう言う経験、考え方をして生きてたらりほこのようなめんどくさい生きづらい女の子を描けるんだ りほこのそう言う部分、若尾の失敗を認めず環境や周りのせいにして挫折を味わっていないにも関わらず周りを見下す部分、どっちも私の心に棲んでる
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鈴純
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ネタバレ主人公が藤子不二雄を尊敬していて物語にドラえもんの道具を絡めてくるが凄くシリアスな話だった。主人公の抱える孤独を救うのは郁也だったのか。ドラえもんの話で『天の川鉄道の夜』がミステリー仕立てらしい。読んでみたい。
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明石
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読了。 何処にでも居場所を作れるようで、心の底では孤独を感じている高校生の理帆子は、夏の図書館で一人の青年と出会う。 読後に温かい気持ちになれる物語。物語の随所にドラえもんの道具が出てきて、それが上手い具合に物語を動かす道具になっているのが良かった。
0255文字
まり
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7
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泥団子
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再読。5本の指に入るくらいには、大好きな作品。最近できた友人が、藤子F不二雄の作品が好きらしくて、ついついおすすめしてしまった。自分の周りの社会において、居場所を見失いそうなときにまた読み返したい。「テキオー灯」を浴びにきたい。
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ぶなぶな
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『ドラえもん』が好きな高校生・理帆子の物語。面白かった。達観して自分から線を引いていた彼女が、心からの居場所を求めることができて良かった。普段は見せないけど家族への想いをしっかりと秘めていた母親と、そういうのは似てるかも。若尾は役割としてはいいけど終盤まで存在感が強すぎな気もした。別所や郁也、多恵との時間は解されていくような柔らかさがあって良かったな。最後の種明かしにも驚いた。彼は凍りの中にいた理帆子のもとに飛び込んで、どこででも生きていける光を灯した。その意志を理帆子が継いだ。そんなすこし不思議な物語。
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えりち
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SFだった
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月の子 竹の子
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ネタバレ「別所あきら」が父親の結婚前の名前と同じと気がつくのが遅すぎじゃないか・・?そこが、スゴク・フシギ。別所あきらは、主人公・理帆子を直接助けたり守ったりすることはないので、過去からきたドラえもんのようだと思った。理帆子の元彼のストーカー行為や母親の闘病・病死等、読んでいて心穏やかではない場面がつづくけれど、ラストはピアノ弾きの郁也がいい感じに成長していて、中盤の重さを吹き飛ばすような爽やか軽さで終わったのがよかった。
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サーモン
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ネタバレ面白い本だった。「少し 不在」な主人公の心情に共感出来ないシーンが多かったが、様々なことを経験して主人公の心情がとても上手く書かれていた。ストーカーの心理の説明の的確さや実際に若尾がストーカーになった時のじわじわ滲み出てくる狂気がとても素晴らしかった。あきらが実在しないとわかった時とても驚いた。主人公があきらと話している時周りの人はどう感じていたのか気になる。あまり違和感のある場面はなさそうだったが、読み返してみて探してみたい。母の死後母の父や主人公に対する思いを書いた文章を見ている時にとても感動した。
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豊太郎
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この作品を読むまで意識していなかったけれど、ドラえもんってSFなんだな。よく考えると、未来の道具やロボットが登場するなど、しっかりSFの要素が詰まっている。 読んでいると、なんだかドラえもんが観たくなって、秘密道具が出てくるたびに、その回を検索して観た。 主人公の理帆子は、人の個性を見つけては「スコシ・ナントカ」と名付ける遊びをするけれど、もし理帆子が自分と出会ったら、どういう風に名付けてくれるのだろうと思う。 全体として、静かでありながらも心を揺さぶるものがあった。すきだなー。
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ゆう
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凄いな。ストーカーの心理、言葉の通じない怖さ。徐々に詰めていく感じがよく表現されている。 心理描写が本当に上手く書かれていて、現実に体験しているのでは?と思うほど。親子の愛情、汐子さんが亡くなった時の喪失感が伝わり泣けた。友達の温かい友情にも泣けた。 別所さんの存在が実は、、のところもびっくりの展開だったけど、心が温まる話で良かった。お父さんとお母さん、天国で仲良く再開してるといいな。
hon

理帆子も彼氏もどうも好きになれないけど、心温まる話ですよね。ここのキャラ達、色んな話で再登場するので憶えておいた方がいいですよ。可能なら(笑)。

03/18 11:00
ゆう

honさん、え~っ、そうなんですね。 それはちゃんと覚えておかないと。 辻村さんの本は、普段忘れている感情だったり、隠したい気持ちだったりが炙り出される感覚があって、共感出来るのが良いんですよね。 今回は怖い部分とほっこり優しい部分のバランスが丁度良くて楽しめました。

03/18 11:54
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ちーずかまぼこ
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ネタバレ辻村先生作品を読むたび「凄いものを読んでしまった」となる。人一人の人生の一部がぎゅっと詰まった感じ。p27 「意見や感想っていうのは、それを受け止めることができる頭を持ってる人間相手じゃなければ、上滑りして不快なだけだ」。周囲を見下せるほど冷静で頭のいい理帆子ちゃんが羨ましいような切ないような。別所くんご霊体かも、とは思ってたけど、こんな種明かし泣いちゃうよ〜💦お母さんが遺した「理帆子、あなたに感謝します」のあたりもボロボロ泣きながら読みました。理帆子ちゃん、友達と郁也くんを大切に、幸せでいてね……!!
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かぐら
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たぶんSF(すこし・ふしぎ)なお話。相手のことをスコシ・ナントカで表現する主人公。読んでる間、自分だったらなんて言うだろうって考えてた。とりあえずSF(すこし・ふあん)に決めた。
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りんごあめ
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登場人物+10歳ぐらいではと思いながら読み進めたが、2005年には居そうな若者像な気もしてきたので納得。年月を感じさせない一冊でした。スコシ・ナントカ、私だと何だろう。 ドラえもん、改めて深い作品と思った原作も読みたいし映画も観たいな。
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りなたんのパパ
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ネタバレSugoiKessaku(凄い、傑作)と言えば良いのか。辻村式のSukoshiFushigi(少し、不思議)は予想を超える作品でした。読み始めた時は主人公がイヤな感じで、中高校生の時にクラスで居た顔が良くてお高い感じの自分とは無縁の女子を思い出して、これは読むのがキツイかも、と思いながらも徐々に主人公の事が愛おしくなりました。モテる女子も苦労してるのか、自分の遠い青春時代を優しく振返る事ができました。最後にあきらの正体が分かり、ああ、確かにドラえもんみたいだと感動しました。
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shin
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ネタバレ私も読書にはまってたとき本を読まない人を見下してたことがあって今思い返すと恥ずかしくなった。ある程度本読んだ人間が通る道なのかもね。若尾くんいろいろやらかしたけどまだやりなおせるよ 一緒に本読もう
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Mihomiho
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『かがみの孤城』を読んで、過去作が気になり再読。以前に辻村作品を読んだ時は双六1順で読んだので、双六2順で行ってみようかとこちらから。
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Mie Tange
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各章の題名が全てドラえもんのひみつ道具。 藤子・F・不二雄先生をリスペクトする 辻村さんならでは感まんさいの話で、 うちは好きです。 藤子先生にとってSFとは サイエンスフィクションではなく 少し不思議の略って話を聞いて、 主人公と共にうちのSFへのハードルも 下がった気がした(笑)
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キュウ
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すごく良かった。(少し·ファンタジー)(少し·ミステリー)×ドラえもんな物語だった。好き嫌いが別れそうな主人公だけど、何に対しても冷めてるようで実は不安でいっぱいで、本が好きで、孤独な理帆子は興味深くて引き込まれた。若尾の末路が気になった。「SF」日常生活で使ってみたくなった。その際は「スゴク·ナントカ」で。
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千杜星@早く忘れたいは褒め言葉
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安定的に面白い。 何となく思っていた予想が最後にまとまって答え合わせできる感じが良い。 これを読んだ人は絶対ぼくのメジャースプーンも読むべき。
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サンタ
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秀+
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toshi🍏
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スロウハイツの神様もそうだったけど、前半は中々感情移入できず、中々読み進めませんでした。中盤過ぎると、ストーリーがまとまっていき、面白くなってきました。深月さんが、この本書かれたのが20代前半なんですね。凄い方なんだろうなと改めて思いました。読了後、数日経ってもジワジワきてます。
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リン
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"スロウハイツの神様"からの登場人物が出ていると言うことで読了。読んでる間中ずっと底知れぬ寂しさがつきまとうが文章は読みやすい。ミステリーです。 ただ"ドラえもん"が実は1番底知れぬ物語ではないかということを悟りました。
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リリ
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辻村先生のドラえもん愛に満ちた一冊。この世界観大好きです。「少し、不在」だった女子高生が一人の青年と会い、現実を生きる気力を取り戻していきます。随所に散らばるドラえもんの名アイテム、知らないの沢山あったけれど良い味出してます。とにかく人物描写がリアルで、登場人物達が生き生きと脳内で再生できました。暴走する若尾が怖すぎた。エピローグも良き!初期の辻村ワールドを堪能できました!
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ミーム
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ネタバレ制服廃止運動の時『男子は夏でも長袖シャツ』って言ってたのに、登場した別所は半袖だったから、どういうこと?意外と規則やぶるタイプ?それとも設定ミス?いや辻村深月さんに限ってそんな訳ないよね、じゃあおばけ??と謎だったけどまさかお父さんとは。 ってことは別所の好きな子エピソードってお母さんのこと? 『お母さんの名前が汐子だったからだと思う』って言ってたお母さん。りほこがお見舞い行った時に別所の話をしていれば…あぁぁ…。でもそういう母娘関係じゃないからこそお父さんが別所に姿を変えて救いに来てくれたんだね。
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まりんこ
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読み始め主人公が好きになれず、なかなか読み進められないの私の中では辻村さんあるある。そして中盤あたりから止まらなくなるのもあるある。今回はわりと伏線に気づけたぞ。ドラえもんのアイテムが効いて良かった。
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lila*
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【娘から】ドラえもんはそんなに興味はないけど、やっぱりある程度は知ってる。映画もみたし。辻村作品で内側をぐりぐりやられたので、次は穏やかな感じがいいなぁ。
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銀曜日
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辻村深月さん初作品。長かった!ちょっと間延びした印象。前半は特にあちこちに話が展開していき、今何の本を読んでいるんだっけ?と思わされる事が多かった。情報量が多く、常に頭を働かせているようで落ち着かなかった。 トーンが低めの内面描写が続き、主人公含め、登場人物の感情に追いついていくのがなかなかしんどい。もしかしたら十代二十代でその重さを受け取る方が、よりリアルに感じられたのかも。幅広く色々な要素を含んだ小説だった。後半から勢いが出てきて、見事な伏線回収だった。 ページを戻って振り返りたくなるのがわかった。
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山城登
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ネタバレ「少し・不在」と自身を評価する理帆子。何処か達観し、人を見下す。しかし、徹底的にという訳でもない。屈託なく友達と対応することができるが、そこに息苦しさを感じていて、その中途半端さが後々に重大な事態を引き起こす。別所との出会いや言葉を失った少年郁也と多恵との接点のなかで理帆子が変わってゆく。母の死、そして重大な事態を経て「少し・不在」の理帆子が「すごく・フォルテ」へとなっていく。『テキオー灯』の光を浴びて。本当は人間が大好きなのだが、そこに執着できない自分の息苦しさに苦しみ続けた凍りのくじらたちを照らす光。
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settar
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「覚めてるなぁ」(P132)な印象。だが、〈すごく・深い〉物語。主人公は、敷衍すれば、冷たい海のなかの孤独なくじら。「みんな」みたいな「普通」の恋愛はしない。なのに「普通」を演じてしまう女子生徒。誰とも波長が合わず、深い海を一人で彷徨っていた彼女が、ある男子生徒、水先案内人と出会い自分を知っていく。「頭がいい人間ってのは孤独だね」(P294)。絶対ドラえもんは言わない台詞。だけど、それに救われる人がいるのも事実。
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Mako
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藤子・F・不二雄を敬愛する有名写真家を親にもつ、女性写真家の高校生時代の回想記。大枠ではミステリー。彗星の如く現れる先輩男子・別所の正体は作中何度もミスリードされるが、精読していたら度重なる違和感が募っていくるところ「まぁ辻村深月がそう書くんだから…そうなんだろうな…」とその文章力で巧みに錯覚を誘い隠される。前半の心理描写は本当にしつこく(これぞ著者)、主人公・理帆子の幼い頃からの積年のどうしようもない内心を文量としても表現していて、後半との対称性としても良かった。個人的に汐子が好き
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kei
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スコシ フマン 少し 不満 が残る作品。 前半があまり進まない。後半になって人間関係が分かり始めて、一気に読み終えることができた。
0255文字
夜
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ネタバレ凄く面白くてサクサク読めました。 頭のいい彼女の一番好きな作品がドラえもんだとは思わなかったけれど ドラえもんの映画を観た時題名は忘れましたが感動したことを憶えています。 あとで考えるとあー、辻村深月さんさすがだなー。と思う仕掛けが満載で。彼女の「少し・〜」遊びも面白いなと思いました。 最後はよく頑張ったねと言ってあげたかった。 この本も忘れられない本の1冊になるだろうな〜。 彼女みたいに頭は良くないけどなんだか彼女と共通するところが私にはあるな。
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あー
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再読なのに最後は忘れてた。 少し不在、と思っていてもみんなから愛されている理帆子の、あたたかくなる大好きな話。
0255文字
みみ
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心理描写がすごくいい。人間って繊細で大変。すごくあったかい気持ちになった。
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凍りのくじら (講談社文庫 つ 28-5)評価38感想・レビュー7920