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夏目漱石全集〈13〉 (1974年)

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やいっち
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「明暗」を読むのは、三度目か。吾輩は漱石の中で本書が一番好き…だった。最初から魅せられた。が、今回読み返して、若いころの自分が本書を読解できたのか疑問に感じた。が、同時に人間(主に夫婦や親族間)の心理をどんどん抉っていくその鋭さは夫婦の機微など知る由もない若造でも鬼気迫るものを感じたろうとは分からなくもない。重い胃の病に苦しみながら、漱石山房で弟子らと対峙し、書簡で率直極まる書簡を書き送り、講演会の場に立ち…と、その文学活動は目を瞠るものがある。
やいっち

これで、古本市で買った全集は、最初から欠品だった11巻を除き、全部読んだことになる。コロナ禍だからこそ昨年の七月から読み始めたのだが、コロナ禍がこんなにも長引くとは夢にも思っていなかった(だから、ここまで読んでこれるとは想定外だった)。  このコロナ禍でトルストイの「戦争と平和」を再読し、ナボコフの文学講義を四冊読み、ラフカディオ・ハーンの著作集(欧米の文学講義を中心)を数冊読みと、大作や手付かずの全集を読んだり、ナボコフの講義を再読したりなど、それなりに有意義に過ごしたとは言える。

01/29 20:51
0255文字
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