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感染遊戯 (光文社文庫 ほ 4-9)

感想・レビュー
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ヤーヤートベ
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清濁併せ呑む勝俣ガンテツ、息子が交際相手を殺害した(のではない)元刑事倉田、若手の葉山則行が活躍。被害者より、加害者に同情してしまう事件の動機。復讐では誰も救われない。でも救われようとも思えないくらいかなしみの絶望の中にいる人の気持ちの方がわかる気がする。薬害感染を引き起こした元厚生省、裏金作りを行った外務省、ダム建設利権に溺れた、無駄な保養施設を作り続けた。現役時代だけでなく、天下りに渡りを繰り返す強欲官僚。許しがたい犯罪者で、詐病で罪を逃れ、その後も反省はなく人を蹂躙し続けているもの。
0255文字
たくみ
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ネタバレ私の大好きなタイプの犯罪者が本作の黒幕。そして短編に出てきた元刑事が再登場。結局息子は自殺してしまったのか。彼のことも私は生き方として美しく思える思想が好きだ。ガンテツこと勝俣は意外に大したことがなく本作の真犯人に怯える始末。権力の行使という暴力をこいつも思うよりも遙かに軽くみているのだろう。殴り返される可能性がないと考えるから殴られることに怯える。その点では真犯人と家族を失った元刑事の彼は同類であり歪んだ正義を掲げていても私には彼等が美しく見えた。
たくみ

現実ではどうか? 官僚を憎み殺すことは多くはないが元官僚が地獄に落ちるまで国民に憎まれ続ける事が起こったり、元首相が殺害されるなど、本作通りではないものの権力者は殴り返される可能性のない存在ではなくなったのかなと感じる。ハラスメントは許されなくなりすぐに晒される。息苦しいと言うかもしれないが権力は行儀よく腰を低くして行使されることそのものが私には悪いとは思えない。

01/09 11:30
0255文字
yomineko@ヴィタリにゃん
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V.Eフランクルの「夜と霧」読後だったので登場人物の多さと過激な発想の上での殺人が身に染みた。確かに、こういう方法でしか腐敗しきった省庁への恨みは晴らせない。政治家や官僚は命を懸けて任務を全うしてほしいのに、真逆な事をするからこういう目に遭う。今回はガンテツこと勝俣刑事がほぼ登場し、大好きな姫川玲子さんはほんのちょっぴり。
0255文字
糸巻
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シリーズ5作目。ガンテツ、元警察官の倉田修二、葉山則之を主人公にしたスピンオフ短編集。かなーと面白く読み進めたら最終話ですべてが繋がった連作短編だった。ガンテツの若かりし頃の話から始まる表題作。実際にいたら関わりたくない人物だけど、事件に対しての目の付け所が他の刑事にはない部分で、独自の捜査方法は違法だけど目を瞑りたくなるよね。倉田修二の話は『シンメトリー』で読んでからその後が気になっていたので今作で読めて良かった。葉山については玲子に壁を作っていたのが少し崩れかけているかな?ガンテツのお気に入り。
0255文字
桔梗
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初め繋がっているとわからなくて 適当に読んでしまったことを後悔。 理解度は低いかもしれないけど、みんな繋がってきて面白かった。
0255文字
レモン
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最初の章を読み終えたときにこれは短編なのかなと思わせられた。でも実は全てが結び付いてひとつの話になっていてその構成にも感心した。最初に出てきた塾講師、なにを抱えてるのだろうとは思ったがまさかこんな展開になるとは…。 姫川がガッツリ出てこないのはちょっと寂しかった。でもガンテツとのやりとりはおもしろかった。
0255文字
Carlos
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再読。姫川シリーズのスピンオフだけど各短編が全て繋がっていて読み応えあり。
0255文字
michiko M
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★★★★☆
0255文字
こいきんぐ
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初めて読むシリーズ。映画の続きでいいのかな?途中からだから登場人物の多さと人死にすぎで頭の整理が追いつかなかった。
0255文字
まみ
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シリーズ第5弾。ガンテツを中心としたスピンオフ。玲子の登場が少ないのでさみしいけれど、お話しは満足できる面白さでした。次も読みます!
0255文字
クルミ
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姫川シリーズ5作目。姫川さんとガンテツが時々出てくる程度。ちょっと残念。会社役員刺殺事件を追う姫川にガンテツが15年前の事件を語る。刺殺された会社役員はかって薬害を蔓延させた元厚生官僚でその息子もかって殺害されている。国の法制度に虐げられた一般市民による元官僚達への私形。被害者の個人情報を調べ上げネットに流す。流すだけ。それを見て殺人を犯すのは違う人。ここになんの関係も無し。怖い。
クルミ

訂正します。元官僚達への私形→元官僚達への私刑でした。大事な所なのに間違ってしまう。

08/27 15:52
0255文字
かにみそ
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ネタバレ「確かにキャリア、ノンキャリアを問わず、警察にも利権を貪り、私腹を肥やし、不祥事をひた隠しにするクズはいる。だが少なくとも、俺が尊敬した上司や仲間たちはみな、それに立ち向かって散っていった。あんたのような腐った官僚と刺し違えて、胸を張って桜田門を去っていったんだッ」
0255文字
だいぱぱ
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姫川シリーズなのに、姫川が主人公ではなかったのでちょっと残念だったが、流石でした。面白かった。
0255文字
さちモモ
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刑事さんって本当に、犯人を捕まえたいと思うよりも、いかに自分の手柄になるかしか考えてないんだな。 嫌な世界。
0255文字
mochiomochi
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ネタバレ姫川シリーズ第5作目。主人公の姫川玲子にはいまいち共感しないのだが、癖の強い周囲の登場人物たちと読みやすくテンポのいい文章でどんどん読み進めてしまう。本作、最初は普通の短編集かと思いきや、シリーズ第3作の「シンメトリー」と複雑にリンクしていることが中盤からわかってくる。2000年代初頭の設定だろうか。腐った政治の裏に、腐った官僚と組織がある。解体された社保庁の問題とか、当時は子供でよくわからなかったけど、国民の怒りが国へ向けられる、という非常に社会性の高いテーマの作品。
0255文字
Happy Dragon 🐉
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ネタバレ読了。イヤ~、これはこれで好きだわ。ほぼほぼガンテツメインでの、過去作の登場人物のスピンオフ小説。過去作と引けを取らないほどの面白い作品。以前、過去作を拝読して、ガンテツメインの小説が読みたいと思っていたので、実に愉しませて頂いた。ありがとう!感謝!
0255文字
ケンイチミズバ
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時に捜査中も頭が上の空に。息子が事件を起こした。自身は警視庁の警察官でモラルからも辞表を書かねばならない。この山が終わるか、息子が立件されれば。因果応報のストーリーだった。事件の解決に至る前に辞職し元警察官となった彼は現状被害者の男が入院する病院へ気付けば足が向いていた。そして男を殺し損ねた人物とベンチで隣り合わせる。彼は彼の中にある揺れる気持ちの決断としてか、最悪の決断をしてしまう。息子が殺した女性の家族の姿がどこにも出て来ない疑問を持ちながらこのラストに読者は必ず驚く。人間は理由があれば人を殺せる。
ケンイチミズバ

ガンテツは動くセクハラ・パワハラ。昭和のまんまシーラカンス刑事。姫川も全くひるまないどころか。両津さんなら笑えてもガンテツの台詞はそのままだと再放送できないかも。時代小説でも例えば藤沢作品でもお断りがある。当時の表現をそのままにしているのは配慮に欠けるものではありません云々と。エクスキューズしてもクレームはあるけど。今はそんな時代。優しいようで実は優しくない。まあ、そんなことはどうでもいい。シリーズでは、この作品もなかなか好きかも知れない。懐かしく再読。作品の構成にも工夫がありますが、ネタバレするので。

08/14 13:19
0255文字
Kanonlicht
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姫川シリーズ5作目。4つの短編で、それぞれ視点人物が違うのねって読んでたら、2話目にして「誰この人?」。『シンメトリー』の「過ぎた正義」で出てきた人物だとわかり、慌てておさらいした。国や法制度に虐げられた一般市民による官僚たちへの私刑を主軸に、それぞれの正義が交錯する。相手を殺したいほど憎む理由が犯人にあったとき、刑事だって単純には割り切れないことがあるんだろうな。刑事である前に人間だもの。姫川玲子も数少ない登場シーンでしっかり強烈な個性を発揮しているので、これはこれで良し。
0255文字
ようこう
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ガンテツこと勝俣。『シンメトリー』/「過ぎた正義」の倉田。警視庁捜査一課姫川班最若手だった葉山。三人がそれぞれに手がけた事件は、規模も様相もさまざま。しかし、一つだけ共通点があった。それは、犯人が被害者の個人情報をなんらかの形で手に入れていること。事件の背後には何が?
0255文字
es
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ストロベリーナイトの追い立てられるような面白さに比べて語り手、場面がくるくる替わり、登場人物も多いので少しスピードダウン。いや、それはストロベリーナイトも同じだったか…じゃ、内容のせいかな。 次行きます!
0255文字
rinrinkimkim
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辻内が切ないですね。姫シリーズで自衛隊の人がこんな設定だった物語がありました。誉田さんは過去の傷を引きずり続ける人の描写や扱い方が秀逸です。命を全うさせたり、かたき討ちさせたり。そのための手段は択ばないし、姫を立ち向かわせる。本書は30年ほど前に事件となった薬害ミドリ十字を取りあげています。紐づけして官僚たちの堕落も。
0255文字
KAKAPO
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最初は4作からなる短編集だと思っていたので3作目を読み終えた時点では腑に落ちない点が多く物足りなさを感じていたが、4作目に入るとそんな疑いは吹き飛んで、丁寧に読んでこなかったことを後悔してしまうほど緻密な世界に迷いこんでいたことに気がついた。私は物語の出口を探すために来た道を駆け戻り分岐点(マル被とマル害関係など)を確認して印をつけた。読み終えて解説を読むと、伏線はソウルケイジやシンメトリーにも伸びているらしい。このシリーズをもっと楽しむために、読了した時に外してしまったブックカバーを付けなおさないと。
KAKAPO

感染遊戯に続いてインデックスへ……シリーズものは順番通りにこだわらず読んでも、手元に置いておけば大丈夫ですか?

07/12 10:44
0255文字
こばとし
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会社役員刺殺事件を追う姫川玲子に、ガンテツこと勝俣警部補が十五年前の事件を語り始める。刺された会社役員は薬害を蔓延させた元厚生官僚で、その息子もかつて殺害されていたというのだ。さらに、元刑事の倉田と姫川の元部下・葉山が関わった事案も、被害者は官僚――。バラバラに見えた事件が一つに繋がるとき、戦慄の真相が立ち現れる! シリーズ最大の問題作。
0255文字
Keishiro
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ネタバレ短編集かと思いきや、全て最後に一つの事件として繋がるのが見事。映画化してくれ。
0255文字
TAMA
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ネタバレオーディオブックで読了。ドラマ「ストロベリーナイト」の原作小説ということで、気になっていた。実はドラマもまだ見てないけど、姫川は竹内結子で脳内再生だ。中央省庁の不祥事に関連して官僚OBが次々に殺されていく事件を追う警察小説。組織の一員として仕事をして殺されるとは理不尽すぎる…。作品当時は、今よりはるかに官僚批判・公務員バッシングが強かった。SNSが普及する前でもあり、当時の社会情勢を思いながら読む。シリーズものなので、主要キャラは分かっていることが前提である。やはり、1作目から順に読む方が楽しめそうだ。
0255文字
なんこっちゃん
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姫川玲子シリーズ第5作でスピンオフ作品。姫川玲子はほぼ出てこないが、十分楽しめた♩
0255文字
muraka_system_office
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卑劣な官僚制裁の扇動 ネット ガンテツ・姫川
0255文字
Shinya Fujioka
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短編集で、貼っていた伏線を回収するという、考えられない展開。やるねえ。
0255文字
Shinya Fujioka
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短編集で取り上げていた話が、網の目のように絡んで大きな潮流となるという仕掛け。感心させられる。
0255文字
nami1022
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姫川玲子シリーズのスピンオフ作品。ガンテツが主人公とは知っていたものの、まさかガンテツ、倉田、葉山3人の視点で進んでいくとは。しかも1作目に表題作がくるただの短編集かと思いきや、最後に全てが繋がる連作短編だとは。年金問題やら非加熱製剤やら、昔の話とは言え結構切り込んでくるなという印象。ガンテツ、好き嫌い分かれそうだけどキャラが本当に面白い。今後のシリーズでも活躍してくれることを期待しています。
0255文字
Hideki Ando
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5作目まで読み進めた。シリーズものについては、なかなか切ることが出来ず、一応は完結するまで基本は読みたいと思っている。今回は主人公を代えてスピンオフ作品となっている。たまにはこういうのがあると比較的飽きずに読めるという傾向はある。ただ、別に今回出てきた主人公たちや犯人も含めて全員そんなに好きになれないので、特段感じるところも無い作品といった感じになっている
0255文字
ニカ
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姫川シリーズ第5作目。今回はガンテツ、倉田、葉山がメインの連作短編集。個人的にはガンテツ以外あまり思い入れが薄かったので、そんなに面白くなかった。どうせなら1冊まるまるガンテツが主役が良かった。
0255文字
ふううん
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ネタバレ「ヴィンチェンツォ」っていう韓ドラで、悪は強力で正義は弱すぎる。だからこっちも悪で対抗するしかない、っていうのがあったけど、正にそんな世界線だった。でも恨みや憎しみは伝染する。やっぱりどこかで止めないと、っていう気もする。難しいね。倉田がどんどん深みにはまっていく様はなんだか哀しい。息子の英樹の話も哀しすぎた。◇この本で外務省のイメージがすごく悪くなった。真由が外務省勤めと聞いて、もしや他の人に感染させられたのでは...と勘違いしてしまった
0255文字
mikeneko56
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元官僚連続殺人事件、やり方は問題があったかもしれないし、自分に実行できるわけでもない。だが、今現在問題になっている政治家の裏金問題同様、国民を顧みず、特権階級として甘い汁を吸うばかりの官僚なんて、正直な話、消してくれてありがとう、ざまあみろとは思う。姫川同様ぶれないガンテツ、ある意味すごい。そして、葉山も。
0255文字
terukravitz
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★★★★☆
0255文字
ふっちゃん、男性60歳代(乱読書歴50年)→70歳になった。
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スピンオフの短編集だが各話が繋がり一つの物語になっている。ただどうしても一つ一つの内容が物足りなく感じた。短編集は少し苦手だ。  【4.0】
0255文字
がんちゃん
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姫川玲子シリーズのスピンオフ作品です。ガンテツにノリと倉田が絡む連作になっている。ちょっとガンテツが 好きになるよ。高級官僚ヘの怒りが根にある話はありきたりだが、理解はできる。危うい考えだけど。
0255文字
かつりん
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登場人物が多くてほんの少しキツかった。でも面白いシリーズなのは間違いない。もし神様がいるなら、ドラマ版の俳優で新作が観たい!!!
0255文字
T. みぃた
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ネタバレ『インビジブルレイン』までは 間を置かずに読んだが、それから13年…。姫川シリーズのスピンオフで短編集だと思って読んでいけば!ガンテツは相変わらずの嫌らしさ(褒め言葉)。姫川の出番は少ないが、会えばバチバチ。官僚の殺人事件が続くが、犯人たちはどこから目標の個人情報を得ていたのか。10年以上も前の作品だが、残念ながら政治の世界は腐ったまま、ネットのなかの行き過ぎた正義は増長してる。ガンテツ、倉田、葉山、姫川。それぞれが持つ昏さが共鳴する。
0255文字
もかすけ
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姫川シリーズのスピンオフ的作品。 官僚主義を的にした、ちょっと社会的な臭いもする。 ガンテツの切れ味もイマイチのような気がしたけど、面白かったです。
0255文字
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