形式:ライトノベル
出版社:講談社
形式:Kindle版ライトノベル
目覚めると、王の寝室だった。小国リエナの第2王女・ユリアナは、カルドナ国の王・オーギュストに嫁いで半年のある日、城の塔から落ちたショックでこの5年間の記憶を失ってしまう。オーギュストに恋をしたことも、盛大な結婚式をあげたことも覚えていない16歳当時の心でいるリエナに、オーギュストは深いくちづけをして……!?
あらすじ・内容をもっと見る
記憶喪失状態でも唯一信頼できるだろうエミーからいろいろ聞かなかったり。王と悪役を信頼できずに聞けないのはわかるんだけど、記憶喪失の事情を知っていて公平に判断できそうな宰相を呼び出して政略結婚の真相だけは確認するとかはできたんじゃない?と思ってしまって。あとプレゼントされた子猫がその後(後日談短編で再登場した以外は)あんまり出番なくて無意味な配置だったのも残念。序盤の、突然自分の姿が成長していたり知らない場所知らない人に囲まれて混乱したりっていう記憶喪失の描写は良かったんだけど。他が雑すぎたかなぁ。
恋愛結婚夫婦の軽い記憶喪失TL。面白い観点だが、塔から落ちる羽目になった元凶とかは割とあからさまなので、サスペンスチックではない感じ。題名になっている恋をもう一度している感じにはまだ至っていないと思うトコがちと残念。。後書きの展開も愉しそうなので、そういうのも見たい気にする。
続いて似たような記憶喪失ものを読んだので、追加で一言。なんだかんだで、こちらのヒーローは誠実だと思います!ええ!
拒む為に記憶を失ったふりをしているだけなのではないかと訝り、猜疑を募らせあろうことか傷つき不安でいる彼女に乱暴する。しかしユリアナの記憶喪失が偽りでないことがはっきりし、王は自分がやってしまった最低の行いを悔いることになる。妻の信頼を取り戻し、そしてもう一度恋をし、どうかもう一度、彼女と、かつてそうであったように夫婦になりたい。…2人はぎこちなく「はじめまして」から向き合い始める…という話。最低の行いをしたヒーローが、悔いてヒロインに誠心誠意謝るのが、良かったな。そしてヒーローに「許してくれ」と言われても
許すなんて言えなかったヒロインに個人的に拍手喝采。「『では、許してくれるだろうか?』/それにはすぐに返事ができなかった。/『あなたを…、私は知りません。本当に覚えていないのです。昨夜のことは…、恐ろしいことでした。でもそれがあなたの本質でないのならば…、力で女性をどうこうしようという人でないというならば…』/(中略)/許す、とは言えなかった。/そう言ってしまうと、自分があの行為を受け入れてしまうような気がして」(80頁)…そりゃそうやろ!ヒロインの感覚は至極まともと共感。作者さんへの好感度うなぎ登り中。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます
記憶喪失状態でも唯一信頼できるだろうエミーからいろいろ聞かなかったり。王と悪役を信頼できずに聞けないのはわかるんだけど、記憶喪失の事情を知っていて公平に判断できそうな宰相を呼び出して政略結婚の真相だけは確認するとかはできたんじゃない?と思ってしまって。あとプレゼントされた子猫がその後(後日談短編で再登場した以外は)あんまり出番なくて無意味な配置だったのも残念。序盤の、突然自分の姿が成長していたり知らない場所知らない人に囲まれて混乱したりっていう記憶喪失の描写は良かったんだけど。他が雑すぎたかなぁ。