形式:文庫
出版社:平凡社
形式:新書
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形式:Kindle版
出版社:情報なし
(P128)色道修業とは、すなわち、「浮世」=現世を忘れる営みであるということが、ここにはっきりと示されている。(P132)若衆や遊女は近代的な意味での欲望処理の対象ではなく、和歌の才や音曲のたしなみが要求される当時の“総合的エンターテイナー”であった。
三島由紀夫の美学は江戸の男色とは絶妙に異なる。現代のゲイの価値観も三島の時代からある程度の変遷を経ているだろう。再解釈の営みはこれからも続くのだが、同性愛者への風当たりが強い時代にあって男色を朗らかに描き、女性蔑視的な箇所には鋭くツッコミを入れる著者の姿勢に好感が持てた。
文章が読む気をなくすレベルでひどい。短いので(2時間あれば十分読める)我慢した。この妙な片仮名遣いは「時代」(1992年出版、本書は改版本)という言葉で片付けていいのか。「カタカナ混じりのやわらかい文章で軽薄だ、と抵抗を示される方もあろうが」というが、問題はやわらかさでも軽薄さでもなくセンスのなさだ。「江戸の男色文化に漂っていたあるホガラカサを表現したかった」とあるが「漂っていた朗らかさ」(せめて「ほがらかさ」)で何が問題なのか。本文の至る所にこの妙な片仮名遣いがあって投げたくなった。腹立ちゆえ暴言失礼。
図書館に蔵書があるんですね。カウンターを通すのに若干勇気がいりそうです。
流咲月さん、こんばんは。ごく普通のご本なので図書館にありました。貸し出し時は司書の方が気を遣って下さったのか、表紙を下にしての手渡し(笑)でしたが。
一方通行なんですよね(笑)
そう。いろいろ事情はあるのだろうなと思いますけど、学者としては、最低限、きちんと応じるべきではあるでしょうね。学問の世界は、よう分かりませんので、勝手な意見でしかないですが……。
くるみさんにそう言っていただけると安心します。歴史や古典は現代の価値観(ノリ)で語られると悲しくなります。坂口安吾や橋本治の域に達していればカタカナも魅力的ですが…。
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(P128)色道修業とは、すなわち、「浮世」=現世を忘れる営みであるということが、ここにはっきりと示されている。(P132)若衆や遊女は近代的な意味での欲望処理の対象ではなく、和歌の才や音曲のたしなみが要求される当時の“総合的エンターテイナー”であった。