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常用漢字の歴史 - 教育、国家、日本語 (中公新書 2341)

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シンショ
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正しい漢字とはなにか?と考えさせられる一冊だった。私も当たり前のようにPCや新聞等に掲載される活字が正しい漢字であると思い込んで過ごしてきたが、ある意味で人為的に正しい漢字とされたものを疑うことなく覚えてきたとも言える。もちろん誰もが画一的に漢字を覚えるために常用漢字は必要な措置ともいえるだろうが、知らぬ間にそれ以外の漢字は淘汰され多くの人が読めなくなり、逆に間違い漢字とされてしまう危惧もある。どの文章にどの漢字を使うも表現方法の一つであるから、簡単にテストの〇×で判断する怖さも感じた。
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知佳
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811. 序章.常用漢字とは何か ⑴漢字制限の歴史 ⑵さまざまな常用漢字表 ⑶字体をめぐる問題 ⑷音と訓とはどのように決められたか ⑸常用漢字は常用されてきたか ⑹今、漢字はどう使われているか 終章.日本語と漢字
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鳥田清麻呂
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漢字は過去との連続性を保つべきだと思う。当用漢字表で漢字を制限したことは別に良いが、字体を変える必要は無かったと私は思う。お陰で戦前の漢字は容易には読めなくなった。又、日本と中国や台湾とで漢字の統一も出来たら素晴らしいと思う。やはり、康煕字典体が良いのではないかしら。
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さとうしん
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文字通り明治以後の常用漢字表(的なもの)の歴史を追った本。字種の制限が、漢語表記や言い換えによる語彙の変化ももたらすこと、新たな基準によって字種を増やしても、変化する前の表記にはもう戻れないこと、漢字の制限は字体・字数だけでなく音訓にも及ぶことなど、盲点になりそうな問題について詳述している。
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はっちー
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言語は時代が変わると使用する言葉も変わるから、どこまで教育すればよいのかという問題は常にあると思う。
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kiyochi
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漢字は中国語のためにあるものなので、日本語ではできるだけ使わないか、使う漢字を可能な限り限定したく、後者のためのものが常用漢字表である。これには、現在、三千語ほどが登録されていて、旧字体の廃止など、時代を追うにつれて減ってきている。常用漢字は固有名詞や共通認識がある語だけに絞りたいが、将来的に、明治の文豪(夏目漱石など)の資料などが、古文書になってしまう懸念がある、などのジレンマがある。
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harumi
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仕事柄なにかと意識する機会が多い、常用漢字の歴史について。教育レベルの底上げのために使用する漢字を制限する、という経緯なども孕んで現在の改訂常用漢字表にいたっているというのは非常に興味深かった。効率化という歴史も考えさせられ、標準語の制定や、音楽でいえば平均律なども連想させられた。疑問を持ったわけではないが、普段何気なく使っていたものの背景がざっと知れてよかった。
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kawasaki
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タイトルから想像する以上に広く、ことばと文字表記の関係や、ことばと文字の規範化の問題まで含む内容。無意識に使っているものを改めて意識化させられる。しばしば「伝統」に敵対する異様な説として切り捨てられるローマ化論や漢字廃止論も、日本語表記を模索する歴史的営みの中で据えられており興味深い。ちょうど外国人との日本語コミュニケーションを扱った荒川洋平『とりあえず日本語で』を読んだこともあり、誰もが使える(常用平易な)日本語表記と、古典にアクセスするための日本語表記の切り分けを考える。
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Mentyu
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当用漢字や常用漢字についてのみ論じるのではなく、日本語の表記法とい根本に立ち返ってローマ字表記やかな表記にも触れていたのが良かった。
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asobi
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高校時代に「肝心」を「肝腎」と書いてバッテン喰らったのを思い出す。納得いかなかった。当時は当用漢字で、漢字を制限するための制度だったから。この本を読むと今は肝腎と書けだと。明治の時代から漢字の制限の歴史が続いてきたことは勉強になったが、パソコンの時代こそ明治の文章がそのまま読めるような社会にしていかないと、文化的に衰退してしまうのではないだろうか。
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Koning
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気づいたらまた今野本だった(中公で売れてるからだしまくってる感じ?)帯の「常用漢字2136字+人名用漢字862字」ってのと「3000の漢字で日本語は書けるか?」というのは編集と営業的な何かで、明治期からの漢字使用制限に関しての歴史と今後の展望といった読み物。ローマ字表記は一見使われてないようでいて、ローマ字カナ変換を使っている人は実際には使ってるのと同じかも?とか言われてみりゃそうだ!な小ネタもありつつ、いかに文字数を制限してきたか「常用」されていた文字はどの程度だったのか?の時代による変遷も面白い。
Koning

現代ではコンピュータによる処理で常用漢字よりJISであったりUnicodeであったりフォントベンダの作るものと、日本語入力エンジンに出てくるかどうか?がキモになってたりするしねぇ。

11/24 00:17
Koning

漢字というか学校教員の質の低下というか、何か基準らしきものがあるとそれを金科玉条にしてしまう日本人的性質とでもいうか、「漢字テストのふしぎ」という高校の放送部が作った動画があります。一応コンテスト受賞作なので、コンテストの公式サイトをご紹介(Youtubeやニコ動にもあるけど、本家っぽいのはここだろなーということで)。 http://www3.jvckenwood.com/tvf/archive/grandprize/tvfgrand_29a.html

11/24 00:19
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