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作家は‘店’で、本は‘食べ物’

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よく「おすすめは?」というリクエストがみられますが、これが私にはよくわかりません。作家にはそれぞれに個性があり、味を持っているものだと思います。私たちは経験がない食べ物に出会ったときは感動するものです。その時々で出会った食べ物をじっくり味わえばいいというのが私の考えです。そこでこういう風に例えてみました。

「村上春樹」は‘さっぱりした感じの喫茶店’
メニューは少ないけれど、マスターは料理上手。サンドイッチ、ホットドッグ、サラダ、スパゲティ等。客の気持ちを読みながら、丁寧に味付けしてくれる。喫茶店だけど、ビール、ウイスキーほか、お酒が豊富においてある。飾り気はないけど、なぜだか人気店である。

「宮沢賢治」は‘ど田舎にある荘厳で大きなレストラン’
オーナーは農家を営む傍らでレストランをひらいている。材料は野菜、豆、穀物をふんだんに使い、メニューは豊富。長時間、煮込んだスープや煮物があって、栄養が抜群。オーナーは一人でがんばりすぎたために、早いうちに過労で倒れることになる。

ライトノベルは‘お菓子屋’‘パン屋’‘ケーキ屋’
菓子職人たちはその商品に新しい味や食感を見出し、デザインに工夫を凝らそうと日々腕を磨いている。食べる者は職人たちの力作に感動することはあれど、所詮は菓子、栄養がほとんどない。


こういう考えで、ご意見、ご感想をお受けしたいと思います。

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