とはいえ、最近の大学生はあまり「時間がある」とは言えないかもしれませんが。
個人的に、海外文学の長い本は時間があるうちに読んでおいた方が良い気がします。ドフトエフスキーとかプルーストとかトルストイとかトーマス・マンとかですか。
ただ、文学はあくまで趣味みたいなものなので、面白くないのに無理して読む必要はないかと思います。読みたくなったときが読むときです。
文学以外でしたら、有名どころの大学が発行している、「新入生にすすめる」系のブックリスト(『東大教師が新入生にすすめる100冊』とかです)の上位にあるような本は読んでおいた方が良いかと。
時間がかかりそうな上に読了するのにちょっと根性がいるような本があるので、社会人になるとそれらを読むのはキツいです。
また、『クーリエ・ジャポン』誌によるブックガイドも良書が揃っています。これはWEB上で閲覧できます。「30歳までに読んでおきたい、現代を知るためのノンフィクションの傑作」というテーマでチョイスされています。
雑誌『クーリエ・ジャポン』自体も、世界中のメディアの記事を翻訳・編集して掲載する雑誌なので、日本の新聞とはまた違う視点が得られます。値段も安価ですし、就活にも役立つかもしれません。
個人的なオススメとしては、
『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイヤモンド)
「ゼロ年代の50冊」の1位なのですでに読まれているかもしれませんが、「なぜ白人が黒人を奴隷にすることができて、その逆はなかったか」という問題提起から、人類史を解説していきます。
『戦争における「人殺し」の心理学』(デーヴ・グロスマン)
「本来、人間には、同類を殺すことには強烈な抵抗感がある」というところから始まり、戦場における兵士の心理や訓練について解説した本。戦争を見る目が変わります。
『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(西原理恵子)
「毎日かあさん」等がヒット中のマンガ家の自伝。子供向けなのでやさしい語りではありますが、貧しいということ・働くということの意味を世界にまで目を広げて考えさせられます。
この3冊は、世界を見る視点を少し変えてくれましたので参考までに。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます