少しおののきながら読んだ。犯行の手口が鮮明すぎて「これ真似するヤツとかいるんじゃないの!?」「てか作者スリしたことある!?」と思ってしまうぐらいだ。
でも主人公(完全な犯罪者)は憎みきれない・・・というか。
子供に情を入れてしまうような人間らしいところがあるからかな。
それにしてもラストは驚いた。
でも頭のいい人とか、ストーリーの流れ方がわかっている人が読めば、先にこういう展開が読めるかもしれない。
あーやっぱり、って。でも私は驚いた。
そして主人公といっしょに主人公の選択(行動?)を悔やんだ。
あークソっ!あのときあぁしていれば・・・と。感情移入というのかな(笑)
ラストこそ主人公の人間らしいところが一番にでていると思う。
『死にたくない、生きていたい』。
私は死にかけたこととかないから、こんな感情が素で現れたことはない。でもこれは人間が最終的に行き着く欲求だと思うなぁ・・・。
主人公は生きているのだろうか、生きていて欲しい。
人としての生き方を改めて、償って欲しい。
正しい考え方とかはわからない。というか正解はないと思う。
主人公が子供に「開けるな」といって渡した『箱』。
(じゃぁ何故渡す!?)
あの中身が気になるー。そして子供はどうなっているんだろう。
掏摸師にはなっていないでくれ!
それらは追々続編で明かしていってくれるとうれしいなぁ、中村先生♪
兄妹本【王国】も楽しみだー。読むぞー!
一人で長々語ってしまってすいません。とっても楽しかった!
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