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小暮写眞館で、宮部みゆきさんを撮る

地下街の雨
トピック

KAKAPO
2016/04/17 08:37

 表題作『地下街の雨』は、とても綺麗な結末だし、『さよならキリハラさん』は、とても思いやりのある観察力で、いずれも今まで読んだ宮部みゆきさんの短編の中の一押しである。それ以外の作品も、まあ、読んで良かったと思える面白さであった。

 しかし、無理心中の疑いをかけられた家族を知る人達の話や独り言で組み立てられた物語『不文律』だけは、ピンとこなかった。宮部みゆきさんは、ミステリーに凝るだけではなく、表現方法についても常にチャレンジしているようだが、時々、私のような頭の固い中年男性には理解しにくい表現方法もある。

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saorin
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作者も経験があるのだろうか?結婚直前に上手くいかなくなった女性の心理を周りから解釈する短編が続く。裏切られても、前を向き、結果ハッピーエンドになる爽快な小説。そして裏切った方はきっとバッドエンドになるのだろうと匂わせるものもある。本人ではなくあえて周りからの解釈だからか、恨みつらみじゃなく、爽やかに書かれている。特に女性が読むと面白いのではないだろうか。

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