『隠蔽捜査+2~3.5』を読んだ時に主人公である竜崎の台詞や口には出さない呟きが面白いと思いました。そのような楽しさは、この『虚構の殺人者』にも散りばめられていて、『安積班シリーズ』が描かれた時に既に確立されてた今野さんのスタイルだったんだと思いました。単に、犯人は誰か?どうやって殺したのか?動機は何か?を追う推理小説ではなく、捜査側の対立構造や、登場人物のキャラクターも楽しめる完成度の高い娯楽小説だと思います。
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