東京ベイエリア分署を舞台にした3作を読んだ後、蓬莱、イコン、警視庁神南署が手に入らず、止むなく先に『神南署安積班』を読む。9作の短編から成るこの作品は、安積を囲む登場人物が繰り広げる人間ドラマが描かれ、横山秀夫さんの短編に近い雰囲気だ。
些細な噂で、交通課の速水係長や部下の黒木を心配してコソコソと探りを入れる安積係長は、テレビドラマで佐々木蔵之介さんが演じる安積剛志とは異なり繊細な性格の様だ。結果的に心配事は杞憂に終わり、安積は、上司や同僚、部下に恵まれている自分を噛みしめる。見逃した2冊も手に入れないと。
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