最初の爆破予告はガセだったが、再びコミコンの爆破予告がネット上に書き込まれた。信憑性が高いと訴える須田の直感を信じた安積は、警備の拡大を主張するが、爆破を阻止できなかった。安積達は「爆弾の被害にあって、病院の運ばれた5人の中に実行犯がいる可能性がある」と捜査を開始する。新庁舎に強行班二係の係長として異動してきた相楽警部補は、安積班に対し異様なほどの対抗意識を燃やし、予告をした犯人の身柄を確保する手柄を立てた。安積は、5人の供述に矛盾があることを突いた須田の説を報告することで理事官の気持ちを動かすのだった。
私にとっては、12冊目の安積班シリーズ… 犯人は誰か? どのような爆弾をどうやってしかけるのか? 動機は何か?というそれぞれの謎もあやふやだし、後半盛り上がる急展開もなく、ミステリーというよりも、安積と相良、速水と後藤の対立構造の中から、それぞれの登場人物の心理や関係の変化を楽しむ物語なのだろうが、もはや安積班ファンになってしまったと言っても後ろめたくない私にとっても、少々物足らない作品であった
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