我々は、人間の欲動と、高等な人格から発する行為とを、別個のものとして考える習慣を持っている。これは偏見で、ヨーロッパ文化史の要綱をひもといて「神と悪魔」「善と悪」「自然と文化」のような典型的な対立を子細に吟味しなければならない。すなわち、欲動と高等な精神とを、できるだけ近づけて観察するのだ。
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