ーートルストイの街 冒険者協会
「あ〜ん? お前さん、冒険者になろうってのかい?」
真新しい魔術士のマントをつけた小太りのおっさんが話しかけてきた。
おそらく30歳。なぜか花の香りがほのかに漂っている。
「……」
「あ"〜ん? その格好見りゃ誰でも分かるよ。奥の受付でパパっと終わらしちゃえよ」
魔術士(30 仮)は案外親切なのかもしれない。言われずとも分かるだろうが、奥には長机を挟んで協会職員らしき人がちらほら見える。
協会を見渡すと、天井は綺麗な円形の穴から陽の光が入り、木製の机や椅子を照らしている。飲食スペースも兼ねているようだ。
魔術士(30?)の視線が微妙に気になるが、左奥の大きな掲示板を見てみる。張り紙は3枚。
ーーーーー掲示板ーーーーーーー
F級
スライム狩り
屋根裏にスライムが5匹も誰でもちゃった! 誰でもいいから、ぶっ飛ばしに来て!
報酬: 家にあったボロい本
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単語モンスター目撃情報①
Bareheaded: bare(裸の)-head(頭)-ed(の)。頭に何も付けてないって意味。帽子や兜を被ってないんだね。髪の毛がないわけじゃないよ。
Recede: re(後ろに離れて)-cede(行く)。後退する、薄れる、撤回する。髪の毛の話とは限らないよ。
Vigour: vig(元気づける)-or(するもの)。活力、全盛期、迫力。例えば、若者の「活力」って言いたい時に使える。全くもって髪の毛の話じゃないよ。
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パーティ募集
一緒に、冒険しませんか?
骨ゆん(魔術士)
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どうやら、情報はこれだけのようだ。
「あ〜ん? まだ受付行ってないのか? まさか怖がってんじゃないだろうな?」
魔術士(30)が頬を膨らませている。
「……」
「チッ、冒険者っつっても、いきなり実践するわけじゃ〜ねえんだ。受付の右を見てみろよ」
受付の右隣には扉がある。
「協会にはな、出てくるモンスター(単語)を飼っていてな。初心者諸君が討伐練習できるようになってるって寸法よ!」
なんだか魔術士(30)は誇らしげだ。
「あ〜ん? 別に最初から完璧なんて求められちゃいね〜んだ。気負わずゆっくりやんな」
魔術士(30)は満足したのか、去っていく。いや、椅子に座って、こちらをガン見している。顔がなんかゴツい。
とりあえず、冒険者登録した。
冒険者カードを手に入れた。
魔術士(30)は満足気だ。
さて、どうしよう?
→骨ゆんパーティに参加する
協会スライム(弱)に挑戦する(rock)
協会スライムに挑戦する(rock)
F級クエストを受ける(rock)
帰る
オフ会参加者には:
「モンスター目撃情報」が毎日送られます。
「協会スライムに挑戦する(初級)」ができるようになります。
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