岩手大学准教授の麻田雅文氏が『日露近代史』(講談社現代新書)を出版しました。470ページほどの本で最新の研究成果が凝縮されています。
ロシア革命以後のソ連に近づいた人物として、後藤新平と松岡洋右についてかなり詳しく言及されていて勉強になります。日本海軍についても、斎藤実や米内光政が親ソ派であったことが紹介されています。海軍の存在意義はアメリカとの戦争を遂行することにあり、最終的には太平洋戦争開戦にまで至りました。海軍善玉説は完全に過去のものとなった感じです。一読を勧めます。
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