『男子の本懐』によれば、この本の主人公、浜口雄幸は大蔵省に入省してから上司と喧嘩ばかりして左遷の連続でした。浜口はこの点を自己分析していて、「自分の内部には、無量の蛮性といったものがひそんで居る。その蛮性が時折破裂し、われながら愛想が尽きる」と語り、その性格は死ぬまで直らないだろうと語っています。
この蛮性、破壊衝動であっても不思議ではありません。だからこそ、浜口政権下で「幣原外交」といった自虐的な外交が展開されたのではないでしょうか。
浜口が初代党首となった民政党は、進歩的なリベラル政党でした。戦後もまったく変わりませんが、リベラル政党には要注意です。
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