著者の田中隆吉は、太平洋戦争開戦時陸軍省兵務局長であった陸軍軍人です。東京裁判において検察側証人となったため、各方面から批判に晒された人物でもあります。
同書の最終章は「再生日本の方向」と題され、憲法9条の理念を称賛しています。同書では石原莞爾を高く評価していますが、戦後の日本再建の方策も石原とよく似た思いだったのでしょう。しかし、彼らが本心から恒久平和を望んでいたのか。私には大いに疑問を感じます。
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