吉田茂はいわゆる近衛上奏文に関連して、昭和20年4月に逮捕されます。吉田は日本陸軍の動向に批判的で、太平洋戦争開戦にも強く反対したことで知られていますが、同書のp96によると、日本陸軍は「ナチスよりもソビエトに近い」と考えており、満洲事変についても、「現に戦争中にも軍部は大分、左翼化していた。満州国の如きは右翼の連中のやったことではなくて、左翼の思想で作られたのである」(『大磯回想』)と語っていたとのことです。
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