NHKのプロデューサーでもある塩田純氏の『⒐条誕生』を読みました。憲法⒐条制定の過程を辿った著作です。もちろん憲法⒐条を肯定的に描いています。
私がまず感じたことは、この著作に登場する人物のなかに、昭和の戦時下戦争遂行という国策に協力した人物が多いことです。具体的には、石原莞爾(陸軍軍人)、遠藤三郎(陸軍軍人)、幣原喜重郎(元外相)、鈴木安藏(憲法学者)、宮沢俊義(東大教授)といった人々で、彼らは戦時下何らかの形で戦争遂行に協力しています。
にもかかわらず、塩田氏はそうしたことには全く言及せず、持論を展開しています。
こうした偏向(あるいは歪み)があることを、多くの日本人に知っていただきたいと心より思います。
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