昭和戦時下に活躍した知識人の1人に津久井龍雄という人物がいます。その津久井が戦後になって、戦時下を振り返った回想が同書に掲載されています。引用します。
当時(引用者注=戦前を指す)、ぼくらの周囲の革新的な考えは、天皇を革新に利用するといったら語弊があるけれども、天皇のご意志というものは資本主義的なものではないということで、社会主義を天皇によって肯定し、天皇によってそういう運動を起こそうというのが昭和維新の思想だった。
引用は以上ですが、当時、こうした考え方が結構幅をきかしていたのだと思います。
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