細谷雄一・慶応大学教授は同書において、「戦後民主主義の旗手」丸山眞男の平和論に言及し、抑止力の概念のない点を指摘しています。
つまり、昭和20年代から30年代にかけて、憲法⒐条との関連から抑止力の存在を否定する議論が日本社会で有力なものとなっていたのです。
その点現在の状況は大きく変わってきましたが、憲法⒐条改正への動きがそれほど強まっているわけではありません。相変わらず国際社会の常識を無視した空論が幅をきかせています。
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