昭和陸軍のなかでは「統制派」と「皇道派」の対立が激しかったのはよく知られています。
同書では、統制派のリーダー永田鉄山が殺害された直後、木戸幸一や原田熊雄の自宅の警備も厳重になされていた様子が描かれています。木戸や原田は永田と近かったのです。
昭和陸軍のなかでもっとも横暴だったのは統制派です。木戸や原田は統制派に近かったのです。彼らを登用した西園寺公望の人を見る眼は曇ってしまっていたのです。
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