引用します。
白鳥は戦争犯罪人として巣鴨拘置所に収監されていた。巣鴨に出頭する途中、白鳥は外務省に吉田茂外相を訪ねた。その際、白鳥は憲法改正に関する持論を披瀝し、これを幣原喜重郎首相に伝えるよう吉田に頼んだところ、吉田はそれを書き物にするように白鳥に勧めた。これに応じて白鳥が吉田宛に書いた書簡が、極東国際軍事裁判にの弁護側文書として残っている。(中略)白鳥は、キリスト教の国教化と戦争放棄を論じ、それを天皇制の護持と結びつけた。
引用文中の白鳥とは、A級戦犯の白鳥敏夫です。『外務省革新派』は白鳥敏夫を中心にして書かれており、こんなとんでもない男が憲法9条と関連があるとは信じられないというのが、著者の見解です。
しかし、最近では、やはり白鳥が憲法9条の最初の発案者であったという見方も有力となりつつあります。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます