同書の副題は「長谷川如是閑とその時代」です。以下の引用文の長谷川というのも、如是閑のことです。
長谷川は、一九三八年一〇の近衛新党計画に呼応して、議会制度に依拠した変革論を放棄し、議会を超越する形での変革論の必要性を主張している。したがって、一九二〇年代以来の相互関係を持った社会大衆党(中略)に近い立場から新体制運動をっとらえていることは明らかなので、自由主義者の立場から立場から近衛新体制を支持しているとは考えられないからである。
引用文中の長谷川とは、「白虹事件」で大正中期に大阪朝日新聞を退社した長谷川如是閑のことです。
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