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日本近現代史研究会

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駄場裕司『後藤新平をめぐる権力構造の研究』(南窓社)のp38より
トピック

辻貴之
2019/07/08 15:00

 引用します。

 後藤がソ連との交渉の最前線に出て来た場面についての研究は、外交文書に記録された日ソ両国間のやり取りに焦点が絞られやすくなるため、後藤の背後にいる諸勢力の動きが、研究者の視野に入りにくくなる傾向がある。後藤・ヨッフェ交渉については、玄洋社系の衆議院議員中野正剛が早くから日ソ国交樹立を主張していたのに加え、黒龍会がヨッフェを日本に招くための密使を派遣するなど、戦後的枠組みでは反ソ反共であるはずの右翼の玄洋社、黒龍会が後藤を支持する方向で活動していたことが、研究から漏れてしまっている。

 引用文中の後藤とは、後藤新平のことです。

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