1927年3月、中国の南京において外国の領事館や居留民が殺害・暴行される南京事件が起こりました。英米は日本にも武力行使の要請をしますが、幣原喜重郎は断りました。岡崎は同書で「幣原外交の失敗は本質的に帝国主義である当時の日本外交に、アメリカ式理想主義という本来似合わない衣を着せようとしたところにあった」と語っています。幣原の軍事力を軽視した理想主義は、戦後の憲法9条を以て始まるのではありません。
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