本書には所収されているいる、住友陽文氏・大阪府立大学教授の論文「大衆ナショナリズムとデモクラシー」の冒頭から引用します。
戦前日本の最もポピュラーなデモクラットである吉野作造が天皇主権説を容認し、明治国家を動揺させた日比谷焼打事件や大正政変などでの民衆騒擾がきわめてナショナリスティックであったという事実は、デモクラシーとナショナリズムの相互矛盾を示しているというより、実は両者の相互補完の関係を示しているというべきであろう。
引用は以上ですが、明らかに研究者の考えも変わってきています。戦後民主主義が席捲していた時期とは様変わりです。
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