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日本近現代史研究会

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萱野稔人『リベラリズムの終わり』(幻冬舎新書)のp4以下
トピック

辻貴之
2019/12/06 14:09

同性婚が認められるなど国際社会ではリベラル化が進んでいるのに、リベラル思想は評判が悪くなっているのは何故かと著者は問題提起します。そして著者は以下のように指摘します。

 実際、口ではリベラルなことを主張しながらも、実際の行動はまったくリベラルではない、という人はたくさんいる。
 たとえば、私が所属している文系のアカデミズムの世界ではリベラルな主張を掲げる学者が多いが、そのなかには学生や大学職員、若手研究者に対してきわめて権力的にふるまう人がすくなくない。

 言い得て妙です。萱野教授の指摘は非常に重要です。問題の根源はリベラル思想よりも、リベラルな思想を信じる人のパーソナリティーにあるのです。人は大々的に自己欺瞞や確証バイアスを行います。リベラルな人はそうした傾向が一層顕著です。何度も指摘しますが、私が職場で間近に見た左派系の教師の振る舞いは、非常に攻撃的なものがありました。その彼らが憲法9条擁護を声高に唱えているのです。

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