まず引用します。
わたしたち人類は、隠された動機に基づいて行動できるだけでなく、そうするべく設計されている種である。わたしたちの脳は私欲のために行動するように作られている一方で、他者の前では利己的に見えないように努力するのである。そして、わたしたちの脳は他者を惑わせるために「自分自身」すなわち意識にさえ真実を明かさない。自分の醜い動機など知らなければ知らないほど、他者からそれを隠すことが容易になる。本書で検討する論題はこれだ。
したがって、みずからを欺く自己欺瞞は、好ましくない振る舞いをしながら「よく見せる」ために用いる策略であり戦略だ。
人間に邪悪な心があるのは不可避です。その邪悪な心を他者から隠す最善の方法は、自分の意識から隠すことであり、それゆえ自己欺瞞が進化したというのです。
私は納得です。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます