古川隆久・日大教授はこの著作で、近衛文麿には明確な政治信条があり、それはアジア主義であり、基本的に大正時代半ばから変化していないと語っています。私もその通りだと思います。反英米主義でもありました。だから近衛が首相在任中、ドイツにもソ連にも接近できたのです。近衛は危険極まりない政治家だったのですが、それに気づく日本人は多くいませんでした。
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