「普通にそう呼ばれているものと違って、本当に良い仲間に囲まれて教育されてきた人々ー尊敬し、共に生活していく人々のなかに、正義、慎み深さ、人類愛、および思いやりのある秩序だけを見慣れてきた人々ーは、このように徳が命じる規則と両立しないと思われるすべてのものに対して、大いに憤慨する。これとは逆に、暴力、不道徳、偽りおよび不正義に揉みくちゃにされて育つという不幸に見舞われた人々は、そのような行為の不適合性に関する意識のすべてとは言わないまでも、やはり、その恐るべきひどさや、それに起因する復讐や罰に関する意識をことごとく失ってしまう。」
なかなか難解な書物ですが、この文章からアダム・スミスも破壊衝動の存在を知っていたのではないか、と思えます。
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