浜口雄幸内閣の井上準之助蔵相による金解禁政策は大失敗し、昭和恐慌を生みました。それゆえ金本位制が近く廃止され、為替も円安に向かうと予想されたため、財界を中心にドル買いが活発となりました。その対策として、井上蔵相はドル買いの資金を断つため、金利を引き上げます。「どんな理由があるにせよ、不景気の中で金利を上げれば不景気はますます深刻化する」のです。
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