著者は科学担当の新聞記者です。アメリカに滞在しているとき、トランプ大統領の誕生を知り、なぜそのような事態が生じてしまったのか、従来の常識では理解できないとの思いから、進化心理学などの最新の知見を交えて、一冊の著作にしたものです。第1章は「自分が思うほど理性的でない私たち」とあり、「1・1」は「人は学ぶほど愚かになる?」とあります。知識が増えれば増えるほど、「見たいものだけを見る」という確証バイアスが働き、視野が狭くなるというのです。私の持論と重なる箇所も多く、面白い著作です。
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