まだ読み始めたばかりですが、小池氏が色々と嘘をついている事、父も嘘をよくついていた事が記されています。
「海軍中尉だったと語る一方で彼はまた、周囲に「満鉄経理部で働いていた」「満鉄調査部にいた」「満鉄の野球部で活躍した」とも語っている。だが、海軍にいたのなら満鉄にいられるわけはなく、満鉄にいたのならば海軍にいたとは考えにくい。
勇二郎は、「アラブ通を自認する風変わりな人物」として、ルポライター森彰英の取材を受け『人と日本』(一九七四年四月号)という雑誌に取り上げられたことがある。森は、「小池については、さまざまな噂がある」と注意深く断った上で、勇二郎本人から聞き出した経歴を活字にしている。
その記事によれば、勇二郎は中央大学専門部の学生時代にスメラ塾に入会し、大きな影響を受けたという。スメラ塾とは軍人と哲学者がつくった政治思想団体で、共立講堂などで青年を対象にした講演会を戦時中、定期的に開いていたことで知られる。
国家主義、反白人、反ユダヤ主義を掲げ、大東亜戦争はアジアを解放する聖戦だという考えを取った団体である。」
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます