これは同様の認識を持つ人間が、海軍内部でも決して少数ではなかったことを物語っているが、逆をいえば太平洋戦争勃発のわずか九年前に、合理的な根拠に基づいて日本の勝利を疑問視する主張が大手を振って唱えられており、軍首脳からも高く評価されていながら、そのような認識が結局は国策に反映されることなく、最終的には日本が対米戦争に突入してしまったということをも意味している。
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