いま『日本政党史』を読んでいます。戦前日本の「外に帝国主義 内に立憲主義」を理解するのに格好の文章が見つかりましたので、引用します。
「国民主義的対外硬派」とは、急進的民党主義と対外硬論が同居し、特に官僚閥との提携を嫌うグループであった。彼らの院内会派は「政交倶楽部(一九〇五年十二月)→猶興会(一九〇六年十二月)→又新会(一九〇八年十二月二十一日)と変遷するが、概ね四〇名前後で構成され、河野広中、島田三郎などが含まれていた。このうち政交倶楽部の母体である国民倶楽部を例にとれば、その創立趣旨には、立憲主義と帝国主義を世界の二大潮流と捉え、内には憲政を振張し外には日本の力を扶植すため、官僚閥の専横や一部政党の私利私欲を打破し、国民を統一して挙国一致の実を挙げるべきであるとあった。(以下続く)
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