ネット上で興味深い話題を知りました。「スパイト行動」についてです。スパイト行動とは、自分が損をしても他者にも損をさせたいという心理メカニズムに基づく行動のことです。日本人にはとりわけ、スパイト行動の割合が高いとの研究結果もあるそうです。
キリスト教会に通っているのですが、伝道師として働きながら子供達を教えている友人は、「それはズルいじゃなくて羨ましいと言うんだよ。」とよく子供達に教えているそうです。
人が得をしている事は悪と感じるのは、根深い人間の問題なのかなと思うのです。
ご無沙汰しております。たまたま今読んでいる本に符合する事例が載っていましたので、参考までにご紹介したいと思います。『最後通牒ゲームの謎 進化心理学からみた行動ゲーム理論』(小林佳世子・著)によれば「自らが直接損をさせられたわけでもない第三者がコストを負ってまで身勝手なふるまいをする者を罰してやろうとする衝動」の存在が明らかになっています。「コストのかかる第三者罰」と呼ばれるこの行動は3~4歳の子供にも見られるそうです。
基本的に、その通りだと思います。他者と比較して優位に立ちたいのであれば、自分が努力して頑張ってその地位を獲得するのであればいいのですが、人はどうしても安易に流れがちです。そうであれば、他者を批判し、足を引っ張るのが一番簡単な方法であって、日本人はそのような傾向が強いのではないでしょうか。
中野信子・ヤマザキマリ両氏の共著『生贄探し』(講談社)のp40です。
残念ながら(?)、日本人は他国よりも顕著に「スパイト行動」をしてしまうという結果が報告されたわけですが、このスパイト行動とは、相手の得を許さない、という振る舞いのことです。もっと言えば、「自分が損をしてまでも他人をおとしめたいという嫌がらせ行動」とでも言えばよいでしょうか。
日本はこの30年間、経済成長をほとんど果たせていません。スパイと行動について研究している学者は、日本社会が前に進まない原因として。このスパイと行動が大きく関与しているのではと考えているそうです。近く図書館でそのような著作を2冊借りることにしていますので、興味深い箇所があればまたアップします。
ご無沙汰しております。
「自分は苦労してきたのに、なぜ後輩や若い者は苦労しないんだ!後輩や若い者も苦労しないのはズルい。」
という考え方で足を引っ張る人もいるという話は聞いておりました。
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