大久保が天皇親政の実質化を国政の基軸に据えようとしたのに対し、伊藤は天皇親政をあくまで政権に正統性を賦与する権威と割り切り、立憲制の枠内に天皇の大権を設定する方向を模索した。 政府側にも熱心な天皇親政論者がいた。明治憲法の実質的起草者である井上毅【こわし】である。
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