都市生活では、自然の支援ネットワーク(家族・親族)が存在しないことが多く、若者を惹きつけるカルトの付け入る隙があるとか。現代社会の断片的共同体では、信頼、義理、血縁という古くからの絆が失われてしまった。
音楽や舞踏のもたらす高揚。「言語のあらゆる利点を享受しながらも、我々は、放棄していたもっとも原始的なプロセスに逆行しなければならないらしい」ハグやキスなどの肉体的な接触。
しかし、人の群れはなぜこれほどまでに大きくなったのだろうか(他の霊長類の場合は捕食者対策)。他の人集団の侵略対策説。食糧源・水源など縄張りを守るため。移動説。場合により離合集散する狩猟採集民のスタイル。
サルの毛繕いはエンドルフィンを放出する。群れ生活でのストレス緩和と同盟に役立つ。群れと脳の新皮質の大きさには相関関係があり、群れが大きくなると、グルーミング時間も増大する。脳の発達による群れの巨大化(人間の場合は150)では、グルーミング時間が一日の40%となる。つまり、進化のどこかで臨界点を迎え、コンタクトコールが言語となった。言語の起源は社交であり、ゴシップだったという仮説。
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