ほんのお気に名言を書きます、入ったり除いてもいいですがチャットはしないでください。渾身の名言さんに記録してるんですが記録がすぐ消えるのでこっちに記録します。
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本を守ろうとする猫の話
夏川草介
16ページ:「時代を超えてきた古い書物には、それだけ大きな力がある。力あるたくさんの物語を読めば、お前はたくさんの力強い友を得る事になる。」
22ページ:「大切なことは常に分かりにくい物だぞ、二代目。多くの人間がそんな当たり前のことに気づかないで日常を過ごしている。物事は、心で見なくてはよく見えない。一番大切なことは目には見えない」
38ページ:「世の中にはニーチェ(有名な著者)が好きと言っている人は沢山いる。しかし本当に彼の作品を読んでそう言っている人間は数えるほどしかいない。片言の格言や骨抜きにされた要約だけをみて、流行りのコートのようにニーチェを着こなしている」
47ページ:「たくさんの本を読むことはいい。けれども勘違いしては行けないことがある。本には大きい力がある。けれどもそれは本自身の力でお前の力ではない」
88ページ「本と音楽はとても似ているとは思わないかね?両者とも人の生活に知恵と勇気と癒しを与えてくれる素晴らしい存在だ。自らを慰め、自らを鼓舞させるために作り出した特別なツールだ」
92ページ:「本を読むことは登山と似ている。読書にも苦しい読書がある物だ。愉快な読書もいい。けれども愉快なだけの登山道では、見える景色も限界がある。道が険しいからと言って、山を非難してはいけない。一歩一歩喘ぎながら登っていくこともまた一つの登山の楽しみだ」
152ページ:「孤独に屈することなかれ。お前は一人ではない。たくさんの友がお前を見守っているのだ」
172ページ:本には心がある。本はそこにただあるだけではただの紙の束に過ぎない。偉大な力を秘めた傑作も壮大な物語を語る大作も開かなければ所詮ただの紙の束だ。けれども人の思いが込められ、大切にされ続けた本には心が宿る様になる。今では本を触れる機会は減り思いを込めることもまれになり、その結果ほんの心も失われつつある。しかしお前や、祖父の様に心から本を愛し、その言葉に耳を傾けてくれる者も少なからずいる」
174ページ:人の心が苦悩の果てに歪むことがある様に、ほんの心も歪むことがあるl歪んだ心を持った人の手で扱われた本は同じように歪んだ心を持つ様になる、そして暴走する。特に長い歴史を刻んできた書物は、たくさんの人の心の影響を受けて。良かれ悪しかれ大きな力を持っている。そういう本の心が歪みを持った時とてつもない巨大な力を振るう様になる。」
198ページ:「本は知恵とか知識とか、価値観とか世界観とか、いろいろなものを与えてくれます。知らなかったことを知るのは楽しいし、全く新しいものの見方に出会えることは、すごくワクワクすることです。でもそんなものよりもっと大切な何か大きな力があるんだってなんとなく思っていたんです。本はもしかしたら"人を思う力"を教えてくれるんじゃないかって。本にはたくさんの人の想いが描かれています。苦しんでいる人、悲しんでいる人、喜んでいる人、笑っている人………。そういう人たちの物語や言葉に触れ、一緒になって感じることで、僕たちは自分以外の人の心を知ることができるんです。身近な人だけじゃなくて全然違う世界を生きている人の心さえ、本を通して僕らは感じることができる様になるんです。人を傷つけてはいけない。弱いものいじめをしてはいけないし、困っている日地は助けなきゃいけないし、そんな小世は当たり前じゃないかと言う人たちがいます。でも当たり前じゃなくなってきているんです。"なぜか"と問う人たちさえ居るんです。何故人を傷つけてはいけないか、わからない人が沢山居るんです。そういう人たちに説明するのは簡単じゃありません。理屈じゃないんですから、でも本を読めば分かるんです。理屈で何かを伝えるよりずっと大切なこと、人は一人では生きているわけじゃないってことが、簡単に分かるんです。"人を思う心"、それを教えてくれる力が、ほんの力だと思うんです。その力がたくさんの人を勇気づけて支えてくれるんです。」
水滸伝
北方謙三作
143ページ:「命の終わり方は望んで望める物ではありませんぞ、御母堂。思いとは全く違うものが終わりを決めてくれます。その命をどう生きたかが大切だと思います。」
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