読書メーター KADOKAWA Group

感想文

コミュニティの詳細

通常書けない量の文章を思いついて書きたいときに記録するコミュです。入りたければ入っても良いしチャットも良いですが入ることは想定していません

トピック一覧

トピック(掲示板)はまだありません

自由にトピック(掲示板)をたててみよう!

  • トピック作成者
    トピック名
    最終更新日

コメント
1

データの取得中にエラーが発生しました

このコミュニティに関するコメントはありません

楊令@
新着

題名:かがみの孤城、作者:辻村深月 出版社:ポプラ社
虐め、ストレス等々で居場所が無くなり生きづらさを感じている方に読んで欲しいそんな辻村さんの最高傑作と言える作品でした。今はまだまだ40冊程しか読めていませんが読んだ中では一番感動した作品です。最後の「なぜ彼らはここに集められたのか?」「なぜこの場所にいるのか?」全ての疑問が明らかになると自然と涙が出て途轍もない驚きに襲われました。学校で虐められ引きこもっていた心の部屋の鏡が突如光り、鏡🪞を抜けると巨大な城がありそこに自分と同じ境遇の七人の中学生が居て、物語が進むにつれ仲間達と日々を楽しく過ごして精神的に成長していった楽しい日々がある日、、という話ですが読み終わった瞬間感激しました。鏡を潜った先にある大きなお城があると言う世界観、そして初めのページから張られていた伏線、彼らの心理的変化そして最後の結末、全てが爽やかで辻村さんの世界観がしっかり作られていて子供にも好評と言われていますが実際全文約500頁もあり更に虐め等のかなり気難しい問題を取り上げながらも絵本版、子供向けという平易な文章で書かなければ行けない中で小さい子供に理解できるような文章で彼女の途轍もないスケールの大きい世界線を描くのは凄く難しいと実際小説を書かれていてこの本を読まれた読友さんからそれほど執筆力が凄いんでしょうね。そして子供大人関係なく虐め、暴力など世の中の気難しい問題を取り上げながら「いつでも逃げていんだよ」というメッセージ性がしっかり隠されて良かったです、そして僕らは中学生で思春期ですが不登校などはその子の環境によって変わってきて一括りにその子が引きこもっているのが悪いなんて一括りにはできません、そして小学生の頃に読んだ「神隠しの教室」という作品にとても似ていると感じていて彼らが引きこもる理由は友達関係、虐め、虐待などたくさんの理由があります。そして調べると昔よりも引きこもる理由は複雑化している様でこの話では虐めの首謀者美織が仲間たちと家を取り囲んだ場面からこころが受けていた虐めの壮絶さを想像するとゾッとしてしまいました。そしてそれ以上に何もわかろうとせず推測だけでこころにはなしを聞かない塵みたいな対応をする担任井田には腹が立ちました。初めはこころさん大丈夫かなと思っていましたが最初は酷い虐めでどうなるのかなと心配していましたが最後綺麗にパズルの様に未来へのピースが揃って序盤に書かれた夢が叶ってまたいつも通りの生活を送れたこころを見て未来への希望を信じれた人は必ず成長していけて思春期で苦しいと思って離れたとしてもそれは逃げたのではなくて落ち着くのを待つ時間何だとそう思って欲しいと感じました。映画、漫画は基本的に見ない派ですが流石にこの作品は映画化されている様なのでオオカミ様の咆哮とか演出とか気になるので見てみたいです。