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三谷銀屋
さんの感想・レビュー

三谷銀屋
新着
後三年の役の前後の時代を描いた短編2篇。波瀾万丈な展開の他のひなたさんの作品とは少し趣が異なって、市井の人の視点から見た歴史という印象が強い。「筑波嶺の姫」の幹子は豪族の姫だけれど、お転婆で商人や炭焼きの人とも交流が深く、自身も機織りの技を極めようとする姿に当時を生きた民の力強さを感じた。幹子のきっぱりとした性格が清々しく、小太郎との恋は初々しさに頬が緩んでしまう。「金の守り手」は平泉の寺院建立時の金箔を作る箔打師の青年が主人公。藤原清衡の心優しさがしみじみと感じられ、清衡と宝寿の交流に心が温まった。
0255文字
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三谷銀屋
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/10/21(2342日経過)
記録初日
2018/10/19(2344日経過)
読んだ本
313冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
73395ページ(1日平均31ページ)
感想・レビュー
302件(投稿率96.5%)
本棚
24棚
性別
自己紹介

雑多にいろいろ読んでますが、怪奇幻想小説、ホラー小説が好きです。
文学フリマなどで買った小説同人誌も読みます。

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