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あるちゃ
さんの感想・レビュー

あるちゃ
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ネタバレ妙な魅力にひかれて読み切った上巻でしたが、下巻は、矢田のおばちゃんが亡くなったあたりから一気読みでした。 貴子に嫉妬する歩を見てから自分の中に腑に落ちるものを感じたのが引き金となり、「ああ歩は思うがままに生きる姉が羨ましくて嫌い続けてきたんだな。嫌うことのエネルギーを生きるエネルギーに換えてきたんだな」と理解しました(その理解があっているかどうかはここでは問題ではない)。 姉や母のようになれない自分を、姉や母のようになってたまるかという感情に置き換えることによって自分を保ってきたんでしょうね。 でもそんな
あるちゃ

自分よりも姉が愛されてるとはっきり見せつけられた時から始まった歩の中の変化は、変な言い方ですが見ものでした。 人に愛されるために自分を作ったって愛されないこともあるなら、本当の自分で嫌われた方がまし。 そう思えちゃった方が人生って楽なんですよね。 少なくとも私は楽になりました。 いいお話でした。 矢田のおばちゃんの葬式の辺りから涙ポロポロでした。 お父さんとお母さんのエピソードも、エピソード的に無理がなく、むしろ納得できるものでした。 上巻を読み切った時、あまりに隠された部分が多くてガッカリ結末だったら…

04/30 20:13
  • ehirano1
  • Mayumi Hoshino
  • kiko
あるちゃ

って危惧したけど完全な杞憂に終わりました。 読んでよかったです。

04/30 20:14
  • ehirano1
  • kiko
0255文字
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あるちゃ
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読書データ

プロフィール

登録日
2008/05/19(6155日経過)
記録初日
2006/09/20(6762日経過)
読んだ本
3278冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
379173ページ(1日平均56ページ)
感想・レビュー
2106件(投稿率64.2%)
本棚
285棚
性別
職業
その他
外部サイト
URL/ブログ
https://alphaindy.seesaa.net/
自己紹介

おんなじものを上記URLのブログにまとめてあります。

絵本大好き。
児童書大好き。
直木賞大好きです。
仕事が忙しくてあまり読めなくなってるのが悲しいけど少しずつ読んでます。

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