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2024年の読書メーターまとめ

すたあか
読んだ本
27
読んだページ
7294ページ
感想・レビュー
2
ナイス
0ナイス
月間平均冊数
2.3
月間平均ページ数
608ページ

年間・読書メーターまとめ

年間でナイスが多かった感想・レビュー

すたあか
世界に拒絶された「無用の自己」は(自らを世界に、ではなく)世界を自らに一致させるしかなく、その表現は他者への絶対的な否定(殺人)に至る。その際に文学の言葉に託して自らを語ったのが李珍宇と永山則夫、以降の犯罪はサブカルチャーの物語に依拠するようになる。動機のこの抽象性にこそ「少年」殺人の少年性があり、この区別で言えば宮崎と加藤は子供、山口二矢と宅間は大人ということになるらしい。
すたあか
一気に読んだ為あまり意味は酌めなかったが、「否定の民族主義」という発想は面白い。空虚に愛国心を煽り立てるナショナリズムではなく、自らの(民族の)否定性に向き合うところにこそ新たな言説や共同性の萌芽がある。自らの有責性を徹底的に引き受けた李珍宇によって「民族責任」に目を開かれ、徹底的に日本人を告発した金嬉老によってその問題意識が揺らいだというエピソードも良い。

年間でナイスが多かったつぶやき

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